第6話「アナルのシワシワ検査」
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ら観察しなくてはいけなかった。
「開いて? 閉じて――開いて? 閉じて――」
医師のリズムに乗るようにして、菊の花は萎んで開花してを繰り返す。こんなことをさせられている自分が情けないことこの上なく、自分自身の肛門をまじまじ見るのもおかしな気分がする。奇妙な羞恥心が胸に疼くのが嫌でたまらず、出来ることなら麗華はこんな画面を見ていたくなどなかった。
「はい。一、二ィ、一、二ィ――」
医師は手拍子でリズムを取り始め、麗華はそれに乗らなくてはいけなくなる。
「一、二ィ、一、二ィ――」
ヒクッ、ヒクッ、ヒクッ、ヒクッ――。
肛門のリズムに合わせた収縮が麗華の顔を染め上げ、頬の熱くなった羞恥を歯で噛み殺しているような表情で麗華は堪える。
「一、二ィ、一、二ィ――」
ヒクッ、ヒクッ、ヒクッ、ヒクッ――。
限界などおかまいなしに続く手拍子にいつしか肛門は勝手に動き、条件反射のように自動でヒクヒク唸っていた。周りのシワが縮んで開き、縮んで開き、いやらしく開閉を繰り返す。
「ではでは次に直腸の粘液を採取しまーす。綿棒を挿入するので、麗華さんのアナルを開帳しちゃってくださーい」
「了解」
担任の手がお尻の両丘を鷲掴みにし、グニっと肉が伸ばされ柔らかく変形する。その様は画面を通じて麗華の目にも映りこむ。
尻穴のシワと皮膚は引き伸ばされ、小さな口から黒い奥行きを覗かせていた。裂けそう――とまで言うと大げさがすぎるが、肛門を伸ばされた皮膚の緊張は例えるならそれに近いもので、ぴんと伸びているのがはっきりわかる。仮に目を瞑っていても尻の状況は麗華に如実に伝わっていただろう。
今なら少しくらい目を逸らしても注意されないはず。麗華はそう見て瞳を伏せ、画面から視線を外す。
しかし、医師の用意した綿棒が近づくとその気配が肛門に伝わり、まるで大気の固まりに撫でられでもするような錯覚を覚えた。目を開けると麗華の穴には本当に綿棒が接近し、まわりの頭にちょこんと触れた。
――んっ!! くすぐったい。
あまりのくすぐったさが背筋を駆け上がり、麗華は仰け反りそうになる。それを面白がるように医師は綿棒でちょんちょんつつき、麗華はくすぐりに悶えるように身をよじった。
「動くなよ麗華」
お尻を掴んでいる担任が力と重心をかけ、身もだえする麗華の動きを抑え込む。それでもちょんちょんつつかれるたびに麗華のお尻は仰け反り、左右に暴れるお尻を担任は鷲掴んだまま制御した。動き回ろうとするお尻を押さえ込む光景は、まるで暴れ馬に手こずっているような有様だ。
「駄目ですよ? ちゃんとじっとしてください」
「は、はい――んっ」
自分のお尻が動かないよう腰に力を入れ、触れてくる綿棒の感触をじっと堪える。しかし、綿棒は触れるか触れないかのきわどさでくすぐってくるばか
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