第4話「視姦と測定」
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最初は内科検診だと言われた。
聴診器で肺と心臓の音を聞くのだという。
麗華は医師と向き合う形で椅子につき、担任が横からそれを眺める。途切れることのない視線を気にしつつ、それを表情に出さないようにと麗華は意識し続けていた。
「順番を変えて、背中からにしましょうかね。麗華さん」
後ろを向けということだろう。
くるりと回ると、真っ白な背筋にはやはり視線が注がれる。腰が引き締まり、背骨のラインが浮かんだ綺麗な背筋が二人を向いた。二人はなぞるようにして見てまわし、視線による愛撫を与えていく。
じわりとした熱さが皮膚を這い回り、視線に合わせるようにして上下に動く。ムズ痒くてくすぐったいような思いに襲われ、麗華は肩を丸めたくなった。
だが、それを麗華は堪える。
男を楽しませるような反応だけは、絶対にしてやらない。
さわっ、と医師の指が背筋をなぞる。やけに優しい手つきが背骨の線から首を往復し、指の通過した皮膚にはゾワゾワした感触が残留し、糸を引く。
――くぅぅっ!
背中全体の毛穴が沸騰しそうなほどゾクリとして、麗華は声を出しそうになってしまう。もし堪えていなければ、それは感じた女の喘ぎ声のように聞こえたはずだ。
ぴたり、と押し当てる金属の冷たさが肌を刺す。
またも声が出そうになるものの、喉に到達するその前に押し潰し、喘ぎを体内に封印した。
「深呼吸をしてください」
「すー……はー……」
ゆっくりと息を吸い上げ、そしてゆっくりと吐き出していく。背中の上で聴診器がペタペタ動き、そのたびに冷ややかな感触が肌を襲う。気を抜けばビクンと跳ねそうになる肩を硬直させ、とにかく何も反応を見せないことに集中した。
「前を向いて、手をブラジャー変わりにしてもいいですよ?」
「はい」
麗華は前へ向き直り、両手で乳房を押さえた。大きさのために手の平からはみ出て、乳肉がプニプニとしている。担任と医師の視線はそのプニっとした肉に集中する。
検査のために呼ばれた以上、れっきとした診察目的もあるのだろう。医師はそこにセクハラを混ぜ、無意味に立ち会う担任はただ好奇心だけで麗華を見ている。
担任の視線は胸だけでなく、時にはくびれや太もも、パンティの白い生地を這い回り、そして胸へ戻ってくる。好みの箇所を何度も周回しているようだった。視姦による愛撫で肌がじわじわしてきて、しだいに皮膚全体が微熱を帯びてくる。
聴診器が胸の真ん中に当てられた。医師は遠慮なく胸元に顔を近づけ、手に隠された乳房を凝視してくる。聴診器は鳩尾や喉下の部位へ動くも、医師の視線は手ブラの手の甲にばかり集中していた。
呼吸につれてはみ出た乳肉は上下に動き、医師はそれを目で楽しんでいた。
いくら表情を取り繕っても、胸の中の羞恥心は打ち消しきれない。恥ずかしさに体
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