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中学剣道少女〜恥ずかしい穴まで身体検査〜
第1話「剣道少女、麗華」
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きな力が味方についたことで、先輩達は再び心に火を点した。一年などに負けていられない。先輩らしいところを見せてやる。熱い気持ちで鍛錬を積み、念願の全国優勝を果たしたのだという。
 そんな麗華にこそ部長の座は引き継がれ、彼女は三年生の先輩として自分なりに後輩を導いている。
 剣道部の大将にして最高の実力者、黒崎麗華とはそういう女であり、強くなるためなら妥協や甘えを許さない。やる気のない人間を見れば先輩であろうと叱りつけ、志ある後輩ならばどこまでも導いていく。
 何につけても麗華は努力家だった。
 日々の鍛錬を一切欠かすことなく、地道に力をつけ続ける。他人の怠けには厳しいが、自分自身に対してはそれ以上に厳しい。剣道ばかりか勉学でも努力を怠ることは決してなく、だから成績も非常に良い。
 全国大会が終わればあとは受験が控えているが、麗華ならば推薦で偏差値の高い高校へ送り出せる見込みだそうだ。
 そんな麗華だからこそ新入生だった当時から高い実力を備え、今では全国の覇者としてその名を知られている。
 もうじき始まるという全国大会で三度目の優勝が期待されるのも、ごく自然ななりゆきにすぎなかった。
 とんでもない子供がいたものだ。
 もちろん、そこがいいわけだが。
「大会の日程は来週となっています」
 彼女の担任は剣道部のスケジュールを教えてくれた。
「ふむ、来週ですか……」
 ワタシはしばし思案する。
 昔からこの町の病院に勤め、校医として学校の健康診断なども受け持ってきた。内科検診はもちろん、心電図検査や提出されたギョウチュウ検査シートの測定、尿検査の尿の測定なども経験している。
 そんなワタシは医学会から発育検査の任を命ぜられており、年頃の少女の身体を隅々まで調べてデータとして提出しなければならない。
 美味しい仕事と思って喜んで引き受けたが、あくまで黒埼麗華にこだわっていては提出期限がギリギリになってしまう。仕事として、それは当然よろしくない。他の少女に目星をつけた方が利口ではあるのだが……。
 それでも、麗華の肉体が惜しいと感じてしまう。
「期限が迫っているのですよね?」
「ええ、来週になるとギリギリですね」
「他の子には目星をつけていないんですか?」
「一応、検査対象にしてみたい子は他にもいますが……」
 やはり、本能が麗華を検査したいと叫ぶ。
 担任はそれを読み取ってか、ワタシに対して何やら思案した。
「実は自分もあの子の肉体に興味があります」
 何という教師だろう。
 と思うが、ワタシに人の事は言えない。
「といいますと?」
「もちろん生徒に手を出すことはしないんですが、胸も膨らみだす頃ですからね。綺麗な子の体つきには目がいってしまいますよ」
「我々も男ですからねぇ、仕方ありません」
「ですな」
 
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