第1話「剣道少女、麗華」
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乳房、性器、ヒップの発育状況、その他もろもろの肉体にまつわるデータは医学の発展に欠かせない。年代ごとの体つき平均数値は、医療の上で大事な指標となることがしばしばあるのだ。
通常の身体測定でなら、女の子の羞恥心に配慮している。
学校にもよるのだが、胸囲測定は行わず、内科検診での聴診は下着や体操着の上からとされている。背骨の歪みを調べるモアレ検査では、上半身裸にならなくてはいけないことから、前を隠すためのエプロンが用意される。あるいは、モアレ検査自体が実施されない。
少女に恥ずかしい思いをさせる検査は減ってしまっている。
だが、決して滅ぶことはない。
今でも年頃の女の子を羞恥に貶め、辱めるイベントは行われている。
――それが発育検査特別指定の規則だ。
学校の中には医療学会と契約を結び、生徒を発育検査へ差し出すという規定を盛り込んでいるところがある。医学の発展に貢献するため、そして契約金の報酬を得るため、ワタシが来ている中学校は気に入った女の子を指名しても構わないと言ってくれた。
あまり多人数を辱めては検査を問題視されてしまうので、検査対象は少数に絞る。一度に数人調べることもあるが、今回は一人の少女を集中的に恥ずかしがらせる。
ならば、選ぶのは黒崎麗華をおいて他にはいない。
ワタシが学校側に彼女を要求し、後日、本人との話し合いが行われることとなった。
指名が可能とはいっても、その先には本人や保護者の同意を得るという壁がある。それを乗り越えなければ、麗華に恥ずかしい検査をしてやることはできないのだ。
コンコン、
「黒崎麗華です」
戸を叩く音と共に、彼女の済んだ声が聞こえてきた。
学校終了、放課後。
ワタシは指導室に話し合いの場所を取り、やって来た麗華と向かい合わせの形で椅子に腰かけた。テーブルを挟んで向き合っていると、視線の鋭さに射抜かれそうな心地になる。
全く、このワタシの邪心を見抜いてやいないだろうか。
「ワタシは医師を務める桑原拓也と申します」
と、丁寧に名乗る。
セーラー服を着た彼女は美しくも可愛らしい。頭の高い位置で結ばれたポニーテールがサムライ少女の雰囲気を出しつつも、衣服越しに伺えるボディラインからは少女ながらの色気がムンと出ていた。
服の白い布越しに、ピンクの下着が薄っすらと透けている。意外と大きな胸をしており、入室時に見えたスカートから足首にかけてのラインもすらっとしていた。
人体に詳しい医師としての経験が、ワタシの脳裏の彼女の体つきを明瞭にイメージさせてくれた。胸とお尻はほどよく膨らみ、くびれは芸術的な曲線を描いている。太ももから足首にかけての線も実に綺麗に整っており、欲望を掻き立てる肉体としては百点満点だ。
「医師ですか?」
麗華はきょとん
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