クラス編入と許嫁
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あーハイハイ、槍の様な死線が突き刺さってますね痛いです
「リュウさん、いい加減離してあげてください!」
「ワン子、それストフ○のキャラ」
助け船出してくれたのはありがたいけど……これでも男なんだな!
「あ、まさか嫉妬かいな?」
「なななな!? ち、違うわよ!ただ司桐が苦しそうに見えたから言っただけよ!」
嫉妬……あー、スタイルの事か? 俺は今のでも充分良いと思うぞ? スレンダーだし
決して胸とか言わない俺紳士ですね!
「ふふっ、そういう事にしとくわ〜でも、その気持ちは分からなくもへんけどな」
「グ、ハァ…」
やっと(胸の)呪縛から解放された司桐は大きく息をし、酸素を取り込む
「大丈夫だった?何なら私の口で人口呼吸をしてあげるよ?」
「いや、間に合っとる」
解放されたと思えば京がいつも通りの調子で来る……京なりの優しさなんだろうが、やり方が重すぎるんだなコレが
「まぁ、ウチはこれで教室に戻るさかい。また昼休みに来はるからね〜」
そう言って深咲は上機嫌で教室を出て自分の教室へと戻って行き、やっと一息つけるかと思ったが━━
「さて、司桐…話くらい聞いてもいいわよね?」
「未来の伴侶として、これは見過ごせない」
どうやら俺には今日、安息と言う物が無いようです
「義父が深咲の親とたまたま仲良くて、酒の場のノリで勝手に婚姻話が持ち上がって勝手に決めちまったんだよ…その話には深咲本人も大満足で、それを承諾したんだ。文句言うなら俺の親か深咲本人、またはその親に言ってくれ……親父ェ……」
「……何で勝手に結んじゃうのよ………バカ司桐……」
「……よし、なら許す。と言うかそれしか残されてない様な物だし」
いつも司桐の恋愛に積極的な京が珍しくあっさりと切り捨ててしまっていた
「み、京は悔しくないの?司桐が取られても……?」
「……百代さんが司桐に好意もってる事、知ってる?」
「お、お姉さまも!?」
「うん、少なくとも私より早くからだと思う」
司桐は京と一子が小声で何やら相談しているのを気にもせず、寝ていた
「そ、そうだったのね……」
一子は溜息を一つ吐く様子を横目に、京は一つの案を提案した
「百代さんに、それとさっきの龍院深咲さん……婚約者なんて百代さん以上に壁が高い」
「……そうよね……」
一子の表情は相変わらず落胆したまま、少し元気がなさそうな顔をしていた
「いずれにせよ、敵は多いと言う事には変わりない。もちろんワン子も同然、私と敵同士」
「えぇ、恋も勝負も負けられないって何かの本に書いてあったわ……!」
司桐の知らぬ間に小さな争奪戦がまた1つ生まれたのであった
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