二十四話
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だ、断るなら勝手に死んでくれ」
「そんな…」
「君がこちらに仕えた証として置こう。なに、雨に濡れた以上、川に落ちても同じだろう。生憎、敵軍を通す程私達は寛容ではない。断るなら話はここまでです」
如水の言葉に従い、劉備は旗を置いて通過する事を決定した。
「曹操殿、黒田、この屈辱決して忘れんぞ」
「なら、今ここで晴らして貰って結構ですよ」
「ぐっ…」
関羽の恨みに皮肉で返した如水を今度は華琳が咎めた」
「やめなさい、これ以上敗軍に関わりたく無いわ。劉備!又餓えたら頭を下げに来なさい。略奪されるよりましだから」
こうして劉備の軍勢は去って行った。何人かの将兵は惨めさに泣き、劉備の無様な行動に失望し去って行ったと後に報告を受けた。
「かなりの悪役だったな、華琳」
「貴方程じゃないわ。貴方、善人役より悪役の方があっているのじゃない」
「そうかもな。まあ、これで劉備が再起を図るなら蜀地方を統一するしかない。手間が省けたな」
「そうね、その後。劉備を討てば良いわ」
その会話を聞いていた春蘭と季衣だったが、如水の豹変に凪は驚いていた。
「如水さんがあんな風に喋るとは驚きでした」
「失望したか?」
季衣の疑問に如水は答えながら同僚に軽蔑される事を恐れた
「いえ、逆です。その様な芝居も打てる事に改めて感心しました」
季衣の素直に尊敬する態度に如水は照れ。その事を華琳らにからかわれた。
そして袁紹、袁術との戦いに華琳らは備えた。
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