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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第1章
旧校舎のディアボロス
第18話 十分な理由だ !
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た。

「じゃあな」

 カッ!

 閃光弾を床に叩き付けると、部屋に閃光が走る。
 閃光で堕神父達が怯んだ隙に俺はシスターを抱え、家から出るとジャンプで屋根に登り、走るなり、跳ぶなりをしてその場から離れる。

「きゃっ!?ひゃあ!?きゃあ!?」

 動きが激しいせいか、シスターが悲鳴を上げまくっていた。

「喋ってると舌噛むぞ」
「ムグッ!」

 俺の言葉を聞いて、シスターは両手で自分の口を塞いだ。
 さて、とりあえずどうするか?このままじゃ、堕天使達に追い付かれるだろう。かと言って部長の所に行くのはマズイだろうしな。本来、シスターは悪魔の敵側の人間だ。それを悪魔側に連れていくのは色々と問題がある。
 だからって見捨てると言う選択肢は無い。
 イッセーに頼まれ掛けた訳だからな。イッセーは俺にこの子を助けろと言おうとしたが、そうすれば俺の身が危険になると思い、その言葉を口にしなかった。
 やれやれ。水くせえんだよあのバカ。それぐらいの事ぐらい、頼りやがれ。
 それに、この子は本来なら敵であるはずのイッセーを庇ってくれた。
 助ける理由は十分以上にあった。
 さて、この子の事をどうするかだが、この手しかねえか。なら、まず家に向かわねえとな。
 俺はさらに飛ばして家に向かう。


ー○●○ー


「ここは?」
「俺の家だ。ここで待ってろ」

 俺はシスターをリビングで待たせ、姉貴の部屋に向かった。部屋にあるタンスから姉貴の服を上下、適当に取り出す。そのまま、シスターがいるリビングに戻る。

「これを着ろ。姉貴のお古で悪いが」

 俺は服をテーブルの上に置き、廊下に出る。

「……あのう、着替えましたが」

 その言葉を聞き、俺はリビングに入る。
 シスターは斬られたシスター服じゃなく、姉貴の服を着ていた。サイズが大きいのか、少しダボダボだったが。

「あのう、この服は?」
「あの状態じゃ、動きづらいだろうからな」
「あ、ありがとうございます」
「それよりも、一つ訊く。お前、あいつらの下に戻る気はあるか?」
「えっ!?」

 シスターはかなり驚いた様な声を上げたが、やがて首を横に振った。

「なら、俺が家を出て、五分後に俺が向かった反対方向に逃げろ。俺が堕天使達を引き付けておく」
「っ!?」

 シスターは俺の言葉に驚愕の表情を浮かべる。

「ど、どうしてそこまでしてくださるんですか!?」
「ん?」
「ついさっき会ったばかりなのに……」
「そうだな。確かに俺とお前はついさっき会ったばかりだ。お前の事はイッセーの話してた事でしか知らない。普通の奴なら、ここまでやる義理はねえ」
「ならッ!」
「イッセーが助けようとした」
「えっ!?」
「それ
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