七つの鍵と守護者たち編
ターン22 真紅の瞳と闇色竜
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や、それは今が9時半だからだと思うぞ』
「いーの。どうせデッキもチェックしたし、特にすることないもん。じゃ、行ってきまーす」
『原作通りなら今日いきなり、か………よし、俺もついてくぞ』
一応デュエルディスクだけは手に付けていつでも動かせるようにして、靴を履いて外に出る。と、こっちに向かって歩いてくる人影を見つけた。
「誰!?……ってなんだ、明日香じゃん。おーい!」
「あら、どうしたの?なんとなく不安になったから様子を見にきたんだけど」
「いや、ただの散歩。どうも落ち着かなくてさ」
「あまり一人で出歩くのはお勧めしないわよ。そういえば、この間の彼は今もいるの?」
この間の彼?ああ、ユーノのことか。
そこまで言ったところで、たった今出てきたばかりの部屋から眩しい………レッド寮の電力事情じゃとてもじゃないけど出せないぐらい眩しい光が放たれた。あれだけ光が出るライトなんて買おうものなら、一瞬も持たずにブレーカーが落ちるだろう。
「え、何!?」
『始まったか!』
ここにいるのが僕一人だったらどうしたかはわからないけどまだ中には十代達がいるんだ、早く助けに行かないと!
「じゅうだーい!翔ー!隼人ー、万丈目ー!」
みんなの名前を呼びながら部屋に駆け込むと、なんと光っているのは部屋の壁に机に天井に………つまり、部屋全体が光を放っていた。驚いて動きを止めている間に、光はどんどん強くなっていく。そしてあまりの眩しさに目を開けていられなくなり、思わず目を閉じると………。
「ここどこ?」
『地球ん中』
あ、はい。ありがとうございます。別にそういうことを聞きたいんじゃなかったんだけど。まあ前向きに考えると、また異世界に来たわけじゃないってことがわかっただけよしとしよう。
「んで、ここどこ?」
『見ての通りの火山だな。先に言っとくと、この島ど真ん中に火山あるだろ。あの火口ん中』
なるほど、火山か。そう思って辺りを見回すと、確かにちょっと暑い。十代と明日香が後ろで倒れて………あ、起き上がった。よかったよかった。それと、マグマが下の方でボコボコいってるのも聞こえてくる。そのすぐ近くに翔と隼人もいるね。
「ってちょっと待って!?何やってんのあの二人!?」
「それについては私が答えよう、遊野清明」
「誰だ!」
いつの間にか後ろに立っていた、全身黒服に身を包んで黒いマスクをかぶった怪人がこちらに向けて歩いてきた。
「私はセブンスターズの一人、ダークネス。七星門の鍵を持っているということは、細かい説明は不要だろう。さあ、互いの魂を賭けた闇のゲームを始めよう!」
「………なんかもう予想はついてきたけど、あえて聞かせてもらうよ。あの二人、翔と隼人までなんで巻き込んでるの?鍵を
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