七つの鍵と守護者たち編
ターン22 真紅の瞳と闇色竜
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の自分のターンのバトルフェイズをスキップする。
「バトルフェーダーは手札誘発だが、相手の攻撃宣言に合わせてしか効果が発動できないモンスター。なら、このメインフェイズで叩き落としてやるよ」
「私の……速攻のかかしが……!」
とりあえずユーノのために、聞かなかったことにしてあげよう。何も言うなという無言の圧力と共にジト目でこっちの方をにらんできたユーノから慌てて目をそらしながら、そう思った。
「霧の王、そろそろ全部終わらせようぜ!プレイヤーにダイレクトアタック、ミスト・ストラングル!」
霧の王 攻3500→ダークネス(直接攻撃)
ダークネス LP2700→0
ユーノが勝った瞬間、叫び声をあげながらダークネスが炎の柱に呑みこまれていく。あっちも気になるけど、まずは翔と隼人を………!と、そちらの方に向かおうとしたユーノががくんと崩れ落ちるように倒れた。
『ユーノっ!?』
さらに、その場にいた僕ら全員が炎のわっかの中に閉じ込められてしまう。デュエルには勝ったのに、何でこんなことに!とパニックになりそうになった瞬間光が弾け、ふと気づいたらどういう原理なのか火山の外まで章や隼人も含めたみんなでワープしていた。よかった、二人とも無事で!
『じゃあ、ユーノに一体何が起きたってのさ!!』
思わず叫ぶと、無茶苦茶に苦しそうな声で倒れた本人からコメントが入った。
「ギャーギャー……耳元で、わめくなうるさい……おい清明よ、お前の………体、もろすぎ、んぞ……なんで、この程度で………ぶっ倒れるんだよ……」
しょうがないでしょ、なんでデュエリストに体力が必要になるのさ!
『だからお前は、アホだってんだ………デュエリストの……身体能力ってのは……そっちの道でも、食ってけるんじゃねーかって………思うぐらいには、しとくもん、だぞ……」
『それっておかしくないかな!?』
「知る、か……とりあえず、交代………な……」
へ、交代?そう思った瞬間、なにかを言う暇もなくユーノと僕の位置が入れ替わる。いや違う、僕の魂が元の体に戻って、ユーノがいつもの精霊体になったんだ。って、全身痛い!デュエル中はアドレナリンとかなんかそーゆーののせいで何にも感じなかったけど、今になるといろいろ痛いよこの体!あまりの痛みにあっさり意識を手放す寸前、
『あー、痛みが消えた。目ぇ覚ましたらいっぺん体力づくりと喧嘩の仕方をみっちり叩き込む時間を作ってやんなきゃな』
そんな恐ろしいことを呟く相方の声が聞こえた。僕、生きてられるんだろうか。
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