クリス登場
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ってあるからだいじょうぶだ」
クリス答えに千李は「そう」と答えると続けた。
「お前が所属することになってる2−Fには島津寮に住んでる奴らがほとんどだから仲良くね」
「わかった。日本の友達が増えるのは私としてもとてもうれしいことだから仲良くできるようにがんばるぞ」
そういうとクリスは手をぐっと握り締めた。
……まぁあんまり無理しすぎなければいいけど。
若干の不安は残ったが千李はクリスを信じることにした。
真面目すぎるところもあるが基本的にクリスはとてもいい子だ、冗談が通じないことは少し汚点かもしれないがそれもこれから直していけばいいだろうと千李は思った。
二人が話しながら登校しちょうど橋に差し掛かったところで昨日と同じように道着を着た男性が立っていた。
「またか……」
「どうしたんだ千李さん?」
千李が嘆息混じりに漏らした言葉に反応しクリスが千李の方を見る。
すると橋の上にいる男性が千李の存在に気づいたのか千李に声をかけてきた。
「川神千李さんですね?」
「ええ。そうですが貴方は?」
千李はこの男が何故ここにいるのかわかっていたがあえて聞くことにした。
すると男は軽く会釈をした。
「申し訳ありません。私古武術をやっている陰山と言うものですそれで今回貴方のおじいさまである鉄心氏にお相手をしていただきたく参ったのですが、貴方か百代さんを倒さなければ駄目だと言われてしまいまして」
「それで私と戦いに来たと。それでいいですか?」
千李は陰山が言い切る前に聞いた。
陰山は一瞬顔を歪ませたがすぐに先ほどような優しげな口調になり決闘を求めてきた。
「はい。そのとおりです。では今からでも」
「構いませんよ。ごめんねクリスちょっと遅くなるけど平気かしら?」
「ああ。私は大丈夫だ。それより千李さんの戦いが見れるんだこれほどうれしいことはない」
クリスは目を輝かせていた。
……このあたりは一子に似てるのよねぇ。
千李は持っていた鞄をクリスに預けると陰山に言った。
「そこの川原でいいですか?」
「はい。構いません」
相変わらず人当たりのよさそうな笑顔で陰山は答える。
二人はそのまま川原に降りていった。
川原で千李と陰山は対峙する。
そして陰山が構えを取ったときだった。
「いい加減本性出したらどうですか?陰山さん」
「本性?なんのことやら」
千李の問いに対し相変わらず陰山は笑みを浮かべながら答える。
その様子に千李がくつくつと笑った。
すると先ほどまで笑みでいた陰山の顔から笑みが消えた。
「なにがおかしいので
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