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真剣で武神の姉に恋しなさい!
クリス登場
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姿は確認できない。

 ……まさか寝坊?

 彼女の頭に不安がよぎった。

 クリスは確かに真面目で何でもそつなくこなしそうなイメージがあるが、その実かなり朝が弱い。

 もし千李がドイツに行った頃のままであったならば今でもそれは健在だろう。

「まいったわね。何号室かは中将から聞いてないし」

 悩んでいると後ろに大質量の気配と獣くささがした。

 千李が振り返るとそこには白馬に乗った金髪美少女がいた。

「待たせてしまったな千李さん」

 少女は凛とした声で言った。

 この少女こそ千李が探していたクリスもといクリスティアーネ・フリードリヒだ。
 
 クリスの登場に仕方に千李は軽くため息をついた。

「さてでは学校に行くとしよう」

 千李の呆れ顔が目に入っていないのかクリスは馬を走らせようとしたがそれをいまだに呆れ顔の千李が止めた。

「待ちなさいこの馬鹿者」

「な!?ば、馬鹿者とはなんだ馬鹿者とは!!」

 馬鹿者発言にクリスが馬上から千李に食って掛かる。

 それを気にした風もなく千李は続けた。

「そのまんまの意味だってのよ。何でお前は現代日本で馬で通学しようとしてるわけ?」

「え?だって日本ではこれが当たり前なんだろう?だがなぜ自分以外で馬に乗っているものがいないのだ?」

 クリスは不思議そうに辺りを見回した。

 ……そりゃそうでしょうよこの日本馬鹿が。

「とりあえず馬から降りなさい。首が疲れる」

「ああわかった」

 言うとクリスは颯爽と馬から降りた。

 その姿でも相当な絵になるのはまぁさすがと言うべきか。

「それで千李さん?なんで馬で通学してはいけないんだ?」

「別にダメってわけじゃないわ。今でも馬に乗るのは法令では違反じゃなかったはずだしだけどね」

「だけどなんだ?」

 クリスの聞き返しに千李はまたため息をつきたくなった。

 ……この娘はもう少し自分で考えるということをした方がいいわね。

「いい?馬だって生き物なのよ?いくらお前が馬を操るのがうまいと言ってもどうにもならないことがあるでしょ」

 その言葉にクリスは聞き返すことはせず小首をかしげた。

 ……コイツは……。

 我慢できなくなったのか千李は大きなため息をついた。

「思いつかないなら教えてあげるわ。クリスその馬の馬糞の世話は誰がするの?」

 千李が聞くとクリスは大きな声で笑い始めた。

「アハハハハ!な、何を言ってるんだ千李さん。自分の浜千鳥がそんな粗相をするわけないだろう」

 そのままクリスは腹を抱えて笑い続けた。

 ……つーかその馬浜千鳥って名前だったんだ。

 そんなことを思いな
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