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八条学園怪異譚
第三十一話 マウンドのピッチャーその十一
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ね、約束を守らないことは好きじゃないのよ」
 本当にこう言うのだった。
「それでなのよ」
「ですか、それじゃあ」
「今は」
「指一本触れないわよ」
 実際に二人を神社の時の様に抱き寄せたりはしない、ましてや胸等を触る様なことも何一つとしてしない。
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