暁 〜小説投稿サイト〜
転生者が歩む新たな人生
第4話 新たな日常の現状
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 なおかつ、母親を亡くした自分の娘近衛木乃香を「普通」に育てるため、何故か関東魔法協会のお膝元である麻帆良へ独断で送っている。

 ぶっちゃけ、つなぎの長でしかない者が真の正当な後継者を敵対組織へ送ったのだ。

 喧々諤々、組織はもうずたぼろである。

 というのが、現在の日本の裏世界の組織の現状である。



  ☆  ★  ☆  



 バカ親父殿、何やってくれちゃってるのかな………。





 どう考えても素性がバレるとまずいよなぁ、コレ。



 などと思いつつも、忍さんには父親がしたことを謝罪しつつ、素性を全て暴露。





 何故かって?

 隠し通せると思えなかったからさ!

 役者が違いすぎるわ!!

 前世のことを話さないだけで精一杯だわ!!!



 で、まぁ、村でのナギ教(笑)の態度などを交えつつ本音で話し、「できれば、日本でナギの息子としてではなく一人の一個人として生きたい」という希望も述べた。



 で、結論から言うとその望みは叶えられた?



 忍さんから「実は………」と話されたのは、すずかちゃんがオレを助けてくれた時のこと。

 池から出たオレは生命力が尽きかけた瀕死の状態であり、すずかちゃんがオレの血を吸って自分の血を戻すという「夜の一族」の吸血鬼の異能によって、オレの生命力を継ぎ足してなんとか事無きを得たらしい。これは後の考察で、魔力がかなりあるオレの血をすずかちゃんが取り込んで、生命力として血を戻したから、たまたま助かったというのがわかっている。

 まぁ、この時点で「夜の一族」について説明されてしまったのだが。
 これは死亡フラグじゃないよね?


 すずかちゃんには、

「(吸血鬼なんて)恐くないの?」

と聞かれたが、オレとしては「魔法もあるんだから吸血鬼もいるよね。(少なくとも麻帆良に真祖が1人いるし)」程度の認識でしかなかったので、

「ありがとう、すずかちゃん。おかげで助かりました。すずかちゃんはオレの命の恩人です」

と頭を下げたら、泣かれてしまった。

 まぁ、他人(ひと)とは違うということをネガティブに思ってしまうのはしょうがない。

 「よしよし」と頭を撫でたら、涙は止まったが今度は真っ赤になっちゃった。こういうスキンシップはあまりされたことはないみたいだ。

 なんか、忍さんとノエルさん、ファリンさんからの視線が生暖かい。そこ、「あらあら、まぁ、まぁ」とか言わない!

 さて、じゃぁ、日本に来てからずっと不審に思っていたことを聞こうか。

「ところで、このオレの体からずっと立ち昇っている湯気みたいのは何なんでしょう? 別に体に悪いモノじ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ