序章:――
第一話:「まったく、いい人生だった――!(嘘)」
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こは敢えて凌辱モノだろうか。どうせなら、生意気な妹や幼馴染を服従させるようなヤツがいい。
正直俺はストーリー性を重視するエロゲばかりやっていたので、そっち方面は未開拓だったりするのだが、この機会に手を出して見るのもいいかもしれない。
優紀子に振られたんなら、俺は生涯一人身確定の人生だ。アイツに気を使って、そういうエグイゲームには手をつけていなかったのだが、もういいだろう。
そう思った俺は、ベッドから降りて外出の準備をする。
準備と言っても、つい先程、隣の家に住む幼馴染に告白(笑)しにいった格好のまま着替えてなかったので、財布と家の鍵を装備するだけなんだけど。
手早く身支度を済ませて、俺は家から出た。
◇
赤神祐司、事故死より三十分前。
◇
「こ、これは……」
何件かゲーム屋をはしごして、最後にやってきた知る人ぞ知る二次元ショップにて、俺は求めていた品物を見つけた。
マレフィクス・オムニス 〜哀れなる少女たちの陵辱劇〜"
つい最近発売されたゲームで、総勢30人の女キャラを、ありとあらゆるシチュエーションで犯しまくるという内容だ。舞台は中世ファンタジーだろうか。パッケージは悲壮な表情の女の子たちの後ろで、不敵なニヤケ面を醸し出しているイケメンだ。
裏面を見て見ると、絵柄は存外にライトな感じ。凌辱系初心者の俺でも抵抗なくプレイすることの出来そうな絵柄で一安心。
端っこの方に小さな文字で、『このゲームには、グロテスクな表現が含まれます。心臓の弱い方はプレイをしないでください』なんて書かれているけど、どうせ誇張だろう。きっと、凌辱系のゲームにはみんなこういうことが書かれているに違いない。
しかし、30人ってすげえなおい。絵師も5人、シナリオライター6人の超大作。昨今の陵辱ゲーは気合の入り方が違うんですねぇ……。
これだけ人数が入れば、幼馴染シチュや妹シチュだってあるに違いない。シナリオライター全員、信頼できる人だし。
良し決めた。せっかくだから、俺はこのゲームを選ぶぜ!
俺はすぐさま会計をすまして、帰宅することにした。
◇
――赤神祐司、事故死より三十秒前
◇
「〜♪」
目当てのゲームを手に入れて、口笛なんかを吹きながら上機嫌に車道沿いの道路を歩く。
ちなみに、ゲームの入った袋は、左腕に巻きついてぶら下がっている状態だ。
買い物をしたときの癖なのだ。深い意味はない。
やがて、信号に差し掛かった時、俺は気になるものを見つけた。
「……猫」
真っ白な猫が、我が物顔で車道を横切っていたのだ。
危ないなあと思いつつも、まあ信号は赤で、車はみんな止まってるし、問題ないだろうと目を逸らした時、
――右手の車道から
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