第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第20話:温泉は心も体もリフレッシュさせる
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ても、リューノの事をどうするかだ!
正直、好意を寄せてる女性を無碍にする事は出来ない。
きっとあの娘の性格からして、今まではマリーに遠慮してツンケンしてたんだろう。
妹が連れ帰ってきた彼氏を羨ましがる訳にはいかないだろうからね。
それに、あの二人は仲が悪いからね……“マリーの彼氏に手を出して、二人の仲を破滅させようとした”なんて言われたくないだろう。
では何で今更告白してしまったのか?
それはやはり……この非日常的時間の所為だろう!
家族(特に父親)とはぐれ、身を寄せた村は滅ぼされ、久しぶりに再会できた相手が密かに恋心を寄せる俺であった……
邪魔な(気を遣う)マリーも今は居ないし……
気付かずに俺は口説いちゃうし……
きっと我慢が出来なくなったんだと思う。
はぁ〜……参った!
(ペタ、ペタ)
気付くと俺の背後(脱衣所への扉がある方)から、他の入浴客の足音が近付いてくる。
貸し切り状態は終わりかと、ガッカリ気分で振り返ると……
何とそこには裸のリューノがタオル一枚で身体を隠して立っていた!
温泉の熱気か、それとも恥じらいなのか、頬を赤く染めて湯船に入り、俺の真横で腰を下ろす。
勿論その際は湯船にタオルは付けません。
温泉ルールを守ってらっしゃる!
「リュ、リューノさん……眠ったのではないのですか?」
緊張で声が上擦る。
「うん。ウルフが温泉に行くのが見えたから、後を付けてきたの」
出遅れたか!? もっと早く……そして密かに出るべきだった!
「あ、あの……夜更かしは美容に悪いと思うよ……」
俺は右横に来たリューノを見ない様に、真っ直ぐ正面だけを見て話しかける。
すると彼女は俺の腕に柔らかい何かを押しつけ答えた……
「うん。美容には気を付けてるよ。我慢する事も良くないと聞くし、こうやって思いをさらけ出してるの」
一体俺の腕には何が押しあたっているんだ!?
柔らかい膨らみの中に、ポチっとコリコリの何かが存在する。
ああ、俺の暴れん坊ソードが眠りから覚めちゃった……
タオルとかで隠せないから、それを見たリューノが「うわ、すごっ……」って呟いてる!
この温泉は何で乳白色とかの濁り湯じゃないんですか!?
それとも俺が頑張って乳白色に換えろって事ですか!?
ウルフSIDE END
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