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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第25箱 「いたいっ いたいっ いたいよーーっっ!めだかちゃんっ!!」
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それは校舎の廊下での事……。


「〜〜〜♪♪♪」


不知火が、口笛を≪吹き吹き♪≫廊下を歩いていると、めだかちゃんが歩いているのに気がついたようだ。

「あれぇ? お嬢様ぁ どこ行くんですかぁ?」

いつも通りの効果音♪  “ぽきゅ ぽきゅ ぽきゅ” っと走る。

「………………ああ不知火か 役員募集会で演説を打たねばならんので 南校舎の第4会議室へ向かうところだよ。」

めだかちゃんは珍しくため息を一つそう呟く。

どうやら、あまり乗り気じゃないみたいだ。

「得意の演説!あたしも聞きたいなぁ〜〜〜♪」

不知火はと言うと興味津々のご様子だった。

「私としてはそんな方法で人員を増やす気はないのだがな… 気を遣ってくれた先生方の顔は立てねばならん。」

めだかちゃんは、そうは言うがやはりまだ、ため息がこぼれる……。

「あひゃひゃ♪けど 人吉の奴は生徒会に入る気なんて更々なさそうですけど? そ・れ・に〜、劉一も なんとっ! お嬢様から逃げ切れてるみたいだしぃ♪すっごいよね〜☆」

不知火は、ケタケタと笑いながら言う。

「………………何だ不知火 私の事が心配なのか?」

めだかちゃんは、センスを構えながらそう聞く。

珍しいものが見れたと言わんばかりだった。

「まっさか!完璧超人の黒神めだかを心配する無礼者なんてこの世にいるわけないじゃないですかぁ〜♪ あっ、そだ! 人吉の奴には聞いたけど、なーんでお嬢様はあんなに≪劉一≫にご執着なんです〜♪」

不知火は、面白おかしく聞いていた。

「ふむ、…あやつは私が長年探している男に似すぎてならんのだ。劉一と言う名もそう。……そして身に纏う雰囲気などを含めてな、確認できてないのは素顔なんだ。……あの前髪が邪魔なんだがな。」

めだかちゃんは割りと本気ムスッとした表情で話す。

どうやら、あの後もコンタクトを取ろうとしたみたいなんだけど、不知火が言うとおり、逃げられてしまっているようだった。

ただただ、劉一には脱帽する。

「へぇ〜〜★ でも〜 人吉にも聞いたけど〜 そんなに、お嬢様と仲のよかった幼馴染だったら再会で喜ぶんじゃないかな☆ それなのに劉一ってば逃げてばかりだよ♪ だったらさ〜人違いなんじゃないの??」

不知火はケタケタ…っと。

笑いすぎだと思うんだけど。

だけども、なんと劉一のフォローをするとは思わなかったです。


「ふむ… その線もあるとは思う。せっかく私と再会したというのにあの消極的な態度には気になる所だ。私は待ちに待ったと言うのにな。」


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