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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第25箱 「いたいっ いたいっ いたいよーーっっ!めだかちゃんっ!!」
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その一閃は、劉一の前髪を掠らせた程度で、空を切った…。


「うん…。 ほんとに一撃の早さも踏み込みも悪くないと思うよ。 でもさ、《道》の名がついてる武道をこれ以上汚すもんじゃないよ。日向。」


そういって、日向を見なおす。

何かの達人なのか!!??


「て…てめぇは宮本武蔵かよ!!一寸の見切り!!??」


更に驚いていた…日向君。

完璧に背後を取って振り下ろしたのに、華麗に避けられてしまった姿を見て驚いてしまったようだ。

「はぁ…だれが武蔵?僕 そんな無双じゃないし……、穏やかに暮らしたいだけなんだけど……。 まあいっか、 でも、君には後でめだかちゃんに説教をしてもらった方が良さそうだね?全然、僕より効き目があると思うし。喜んで引き受けてくれるだろうし!」

劉一がそういうと露骨に嫌がっていたのは日向君。



まあ、知らないけどね♪

匿名で目安箱にでも入れておこう!



「さて…、 目的の木刀も返したし…善吉も保健室に。うん、これ以上情けをかけるのは、日向に大して失礼だし… ……よし 今日は帰るかぁ!明日……考えよ……。」



ぐーっと…腕を伸ばす。

明日に伸ばそう。

めだかちゃんとの接触は……。



そして、歩いて出て行こうっとしたその時……。

誰かが………道場入り口、劉一の帰り道をふさがんとするよーに立っていた…。

その姿はわなわな……っと体を震わせていて……。



「え゙………?」

誰が立っているのか。

よくわかった。



「りゅ…りゅういち…………?」



立ってるの、めだかちゃんだ…。

(あれ……?何で?? 何度も…顔を合わせてるし…初対面じゃあるまいし…何この「正体はわかったー!」って感じの空気…?だって……だって、そもそも……僕にはカツラが…って…)

「あ゙ッ!!まさか、さっきの一撃で!?」

そう、日向の振り下ろした木刀は見事にカツラを……前髪を……吹き飛ばしていたんだ。

何か言い訳をする暇も時間も無かった。




「りゅういちぃぃぃーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」



途端にめだか ロケットスタートしたから!!

一呼吸する間もない。

まるで亜音速??




“ドガアアアアアアアア!!!”




「ひゃあああああああああ!!!!!」


抱きつかれながら、劉一が吹き飛んでいったのは言うまでもないだろう…

10m?いや… 道場に当たってなかったら、多分…もっと…飛んでたって思う。



「ばかものーーーー! やはりお前だったんだな!!私
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