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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第25箱 「いたいっ いたいっ いたいよーーっっ!めだかちゃんっ!!」
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その答えを聞いた善吉は、心底笑顔になった。

カマかけたんだ。

普段の劉一なら、こんな手にかからないが、あの片鱗を見せた劉一ならばと思って……。

結果は予想以上。

「…やっぱりめだかちゃんは正しかったな・・・ お前… あの・・劉一…なのか?」

「あ゙あ゙……………!!!」

劉一は思わず口元を抑える。

(……しまった! 痛恨の…ミス………。)

まさか、善吉に、いっぱい食わされるとは思ってもみなかったから。



「まあ…それについては後で追求するとして…」



劉一を見た、善吉はめだかに負けないほどのにやけ顔をつくった後、

日向の方をみなおした。

「……ってなわけだ、俺達はあいつの正しさをよく知ってる! 他人のためだの人助けだの高尚な気持ちは持ち合わせていないが。 もしも めだかちゃんの正しさを否定しようってんなら オレはゆるさねぇ!!」

そう言って善吉は、日向の方を睨みつけた。

「…………ケッ お前が許さねーからなんだっつーんだよ!」

日向も木刀を握りしめる。

そして善吉も拳を握り締めた。



2人の間に緊張に包まれる……。




だけど、その緊張感を縫って……。


「善吉君……。随分とカッコいい事言ってなんだけど、ココ剣道場だよ?なら素手よりは剣道しないと。」


後ろで…ちょっとトリップしていた、劉一が再び始動する。

そして、壁にかけてあった、木刀をいつの間にか持って、日向と善吉の間に立つ。


「っておい!オレの見せ場取るなよ!」

「やかましぃ!!それにあれだよ!元々僕のほうが先だったんだだし!そうだよっ!何より 引っかけなんてずるいじゃないかっ!!誘導尋問だ!!」

「はぁっ?? ずりーってなんだよそれ! んなんだったら、それを言うなら、ずっと逃げ回ってた劉一のほうがずっとずりーじゃねーかよ!!」

「めだかちゃんにバレたらどうなるか 身を持って知ってるじゃんか! 僕も知ってるんだ!!」

やいのやいのと口げんかする2人。

随分と仲の良いことだ。

まるで、昔なじみの様な…… 兄弟の様な……。



「……………………………。」



日向はせっかく臨戦態勢に入ったと言うのに…無視されてることに腹が立ったのか、プルプルと震えていた。


「てめーら!!僕を無視するんじゃねーーー!!2人纏めてぶっ倒して!!!」


ぐわーー!!っと殴りかかる!!



劉一は一瞬目を細める。

背後だったけれど、後ろに目が付いているか
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