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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第25箱 「いたいっ いたいっ いたいよーーっっ!めだかちゃんっ!!」
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ている≪友達≫を……。


「僕の友達に何をしてくれてんだ?日向!」


そして、日向を睨みつける、

それは、 冷徹な寒気が走るかのような瞳だった。

当然、善吉を傷つけた日向の事を怒ってるようだ。

普段の劉一からは考えられない雰囲気だった。だが、今の日向は頭に血が上っており…

「うるせぇ!邪魔をすんじゃねぇ!!僕は学園施設を不当に占拠してる雑草どもをむしってやってんだ!正しいのは僕だろうが!!」

吼えながらそう言っていた。

そして、劉一に木刀を振り上げた。

善吉同様、脳天目掛け、振り下ろそうとしたその時!





“ガシッ!”




日向の木刀が止まる。

「ッ!何!? 人吉ィィっ!!」

振り下ろされる寸前の木刀を握り締めていたのは善吉だった。

「無刀取りはムリっと… たりめーか……………。」

それは、どうやらめだかちゃんの技を真似ようしたようだ。

だけど、無刀取りはちょーーーっと難易度高いと思うけどね… 普通に奥義だから。

見様見真似で習得できるものじゃない。

そして、劉一は起き上がった善吉を見て。

「ッッ!!善吉君っ!? 大丈夫ッ?」

驚きながら、心配しながら善吉の方を見た。

倒れていた姿を目の当たりにしてしまったから……。

本気で心配していたようだった。

「ん…?ああ、大丈夫……だ。…………ッ。(善吉…君? この感じは… まさか……ッ!!)」

善吉は、劉一からの呼ばれ方が気になった。

懐かしいこの感じ。

忘れてしまった遥か昔の感覚。

「っと……今は後だ。」

…一瞬考え込んだが、今は考えるのをやめた。

「?」

劉一は、今回ばかりはミスを犯した事に気が付いていないようだった。


「へぇ……劉一の奴は予想外だったけど、お前の妨害は予想してたぜ。でもよー寝てりゃ良かったのによ♪」

日向は後ろに下がり、劉一・善吉どちらにも仕掛けられる位置へと立つ。

たとえ2人相手でもいけると思っている?ようだった。


「さっき…言ってたことだけどよ、お前は正しいよ日向。だけど めだかちゃん………はもっと正しい… めだかちゃんのやることはいつも正しいんだよ。 オレは2歳の頃からその正しさをずっと見てきた。それにな、その事はそこ(・・)の劉一も勿論知ってるはずだ。一緒に見てきたんだからよ!」

善吉は、親指で劉一を指してそう言う。


「うん… そうだね。 僕もそう思うよ… 」


かく言う劉一も、普通にうんうん 頷きながら… そう言う…。






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