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蒼碧の双銃剣舞〜紅姫と幻視の魔王〜
chargeT:宵の双銃剣舞[前編]
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を提出するも、それから1ヶ月以上経っても音沙汰がないと言う。
痺れを切らした彼らは、たまたま巷で有名になりつつある俺たちに頼み込むことにしたそうだ。
2日間の話し合いの結果、彼らの依頼を正式に受理した俺たちは、彼女の所在を掴むため、3日3晩寝ずに調査をし続け、学校をフケる羽目になった。
で、ようやく所在を掴んだ俺たちはこうして張り込みを続けているわけだ。
親切心から始まったこの依頼だが、調査に使ってくださいと夫婦が報酬金の他に前金で10万円を口座に振り込んでくれたが、俺たちはそれを受け取らずに返した。
何がともあれ、信頼してくれている彼らを裏切るわけにはいかない。

「ねぇねぇ?今回の依頼はどんなの?雲雀にも教えてよ?暇だから手伝ってあげる」
「いいよ。せっかくの休日なんだから満喫しとけ。もったいないぜ?」
「いーじゃん!!久しぶりに3人揃ったんだから!!雲雀も交ぜてよぉ」
「ねぇ七音?雲雀ちゃんもいれてあげなよ?仲間外れは可哀想だって」
「……まったくうるせぇな。好きにしろ。もしも俺の足引っ張ったら、直ぐにでも任務から下ろすからな」

めんどくさそうに言う俺に、ハイタッチを交わす一哉と雲雀。
雲雀に内容を教えるため、資料が綴られたファイルを出したちょうどその時、入口のシャッターが開き、中から黒光りする高級車メルセデス・ベンツが姿を現す。
その助手席に、資料に貼られた娘さんの写真同じ人物が乗っていたのを俺は見逃さなかった。

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