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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter8「罪の証」
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自分は男ではあるが、もし自分が誰かと結婚する事になったらユリウスも今のようなシグナムとリインみたいな反応をするのかと想像してしまう。そう言えば分史世界のルドガーであるヴィクトルは大分親だったらしい。エルを溺愛しすぎてエルと結婚するなどと言っていた事をエル自身から聞かされていたルドガーも、自分にも子供---娘が出来たらヴィクトルのようになるのかと別の意味で心配になってしまう。分史世界の事だ…10年後のルドガーがそうなっていてもあり得なくはない。

「はやては幸せ者だな……ただその生涯の伴侶を見極めてくれる方が“障害”になってなかなか結婚出来そうに見えないんだけどなぁ」

腕を組み横目でシグナムを冷やかすような口調で話す。それを見たシグナムはルドガーが挑発している事に気付きわざとらしくそれ乗り始める。

「ほぅ、言ってくれるなクルスニク。お前も主はやての事を大切に想ってくれてるようだし、同じ剣の道を往く者の好で主の婿候補に加えてもいいんだぞ?」

「はっはっ!遠慮しておくよ。うっかり後ろからバッサリ斬られそうでオチオチ夜道も歩いていられなくなりそうだしさ」


「何だ、期待外れだな」

六課に来て三週間余りだが、朝の鍛練にたまに付き合っているルドガーはシグナムとこのような軽口を叩けるようにまで親密になっている。このまま行けば共鳴秘奥義をシグナムと行う事も決して夢ではない?

「じゃあシャーリー時計の修理をよろしく」

「任せてください!ついでに開いたら中から魔力弾を放てるように改造も加えますから!」

「いや、そんな事しなくていいから。普通で頼む」

冗談だと言うがシャーリーなら本当にやりかねないので、人選を間違えたのではないかと今更思い始める。返却された懐中時計が以前のままの姿である事を切に願う。

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デバイスルームを出てからは夕食の仕込みの為厨房へと足を進める。その途中でルドガーは部隊長室の前を通りそこで立ち止まってしまう。

(……シグナム達が変な事を言い出したから変に意識してしまうな)

別にはやての事は嫌いではないし、むしろ好きな方だ。だがそれは愛だの愛してますだのとは違いあくまで友達と同じような感じだ。

(顔も性格も生活面も理想の女の子って感じだしモテるはずなんだけどなぁ……)

その割りには男と付き合った事がないとは、この世界の男は意気地なしばかりなのだろうか?本人は胸が足りないなどと嘆いていたが男からすれば十分あると同じく男であるルドガーも素直に思う。

はやてにもし迫られたら……

(な、何考えてるんだ俺は!?)

いつの間にか確実に女性から軽蔑されるような事を想像する一歩手前まで来ていた事に気付き、辛うじて現実に
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