魔法先生ネギま!
0273話
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る英文を読んでいき、その後生徒達に訳させるという割とよくある形式だ。
「さて、今の所誰に訳して貰おうかな……えーっと……」
ネギのこの台詞に、勉強に自信のない者達は揃って顔を逸らす。
その筆頭はバカレンジャーであり、その中でもネギと同居している神楽坂だった。それはもう、見事なまでに90度近くも顔を逸らしてやり過ごそうとする。
それでも左手でペン回しを止めていない所はさすがという所か。いや、何がさすがなのかは俺も自分で言ってて意味不明だが。
だが、ネギは非情にもそんな神楽坂へと視線を向けて……
「じゃあ、アスナさん」
無情の判断を下した。
「な……何で私に当てるのよ! 普通は日付とか出席番号順とかでしょ!」
当然神楽坂としては抗議するが、一種の天然ボケ気味であるネギに通じる筈もない。
「でもアスナさんア行じゃないですか」
「アスナは名前じゃん!」
「あと、感謝の意味も込めて」
「何の感謝よ!」
「要するに分からないんですのね、アスナさん。では、委員長の私が代わりに……」
そう言ってあやかが教科書を手に立ち上がろうとするが、神楽坂としてもそのままあやかにやり込められたくないのか、対抗心を出して教科書を持って席から立つ。
「ジェイソンが……花の上に落ち、春が来た? ジェイソンとその花は……えと、高い木で骨100本のブランチを食べた? えーっと、骨が、木の……」
「アスナさん、英語駄目なんですねぇ」
そんなアスナに向けてネギが思わずといった様子で漏らす。
うーん、確かに神楽坂はバカレンジャーだが皆の前で晒し上げるように言わなくてもいいものを。……まぁ、子供なんだしその辺の機微は分からないのかもしれない。取りあえず授業が終わった後にでもその辺の話をしておいた方がいいかもしれないな。
「ちょっと、あんたねぇ……!」
周囲から笑われて頭に来た神楽坂がネギの襟首を引き寄せる。その際、神楽坂の髪がネギの鼻をくすぐり……
「ハクション!」
くしゃみをすると同時に、周囲に強力な魔力が巻き起こった。
「っ!?」
その様子に反応するクラスの中の数名。同時にクラス中に風が吹き渡り、気が付くと神楽坂が何故か下着姿になっていた。
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