魔法先生ネギま!
0273話
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ふと周囲を見回すと、教室にいる人数が微妙に少なくなっていた。
主賓であるネギ、そして神楽坂。騒ぎの中心にいつも存在している朝倉の姿も無い。あ、あとあやかの姿も。パッと見た感じでは他にも数人減っているように感じられる。
「アクセル君、こんな所でエヴァンジェリンさんと茶々丸さん相手にお話?」
桃のジュースを差し出しながら千鶴が話し掛けてくる。
当然の如くその隣には夏美の姿があった。
「いや、ネギについての印象をちょっとな」
「へぇ、エヴァンジェリンさんもネギ君に興味あるんだ」
エヴァの言葉に、夏美が意外そうな表情を浮かべる。
まぁ、このクラスでのエヴァのイメージと言えば極少数とだけ会話をする変わり者の留学生って所だからな。
ちなみに、その極少数というのが超を含めた、いわゆる超一味。そして最近では俺、あやか、千鶴と言った所か。
千鶴が入っているおかげで、良く千鶴と一緒にいる夏美ともそれなりに会話をするようになっている。
「ふん、あのぼーやの親類とは少なからず縁があってな」
「で、その肝心のネギは? 神楽坂やあやかの姿も無いようだが」
俺のその質問に、困ったように頬に手を当てて溜息を吐く千鶴。
「どうした?」
「ネギ先生とアスナさんがいないのに気が付いたあやかが、2人を探してたら、その……」
「2人で抱き合ってたらしいよ?」
「ほう? 神楽坂明日菜もやるな」
「あの子供を嫌いと宣言してる神楽坂がネギと抱き合っている、ねぇ。何かのアクシデントとかじゃなくてか?」
「さぁ? ただ、朝倉が決定的なシーンを写真に撮ったらしいから、明日のまほら新聞でトップ記事にでもなるんじゃない?」
夏美の言葉に思わず苦笑しながらも、あの朝倉の事だ。新聞の部数を伸ばす為には普通にそれくらいはやりかねない。
「ま、肝心の主賓もいなくなったんだ。歓迎会はそろそろお開きだろうな」
「そうだな、私も夜にはじじぃと会う約束があるしな。このままダラダラと下らん集まりに参加させられるのは御免だ」
「下らなくはないだろう? ネギに関して色々と知る事も出来ただろうし」
「まぁ、それは否定せんよ。授業の時もそうだったがあのナギの息子があそこまで典型的な良い子ちゃんだとはな」
「ナギ?」
聞き覚えのない名前に、千鶴がそう尋ねてくる。
「ああ。ネギの父親の名前だ」
「くくっ、ナギの息子がネギか。実は間にニギとかヌギとかいるんじゃないのか?」
「エヴァンジェリンさん、さすがにそれは……」
苦笑を浮かべながら千鶴が一応といった感じで反論する。
だがナギ、ネギか。この適当っぽい感じのネーミングセンスからいって、ここがどこかの物語の世界であるのはまず間違い無いだろう。……魔法がある時点でそ
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