第76話 天駆ける竜の輝き
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ンに掠ったのだ。幸いZは装甲に守られた為に大事にはなっていない。だが、このミサイルはかなりの威力だ。余り大量に貰えば下手するとマジンガーでも危ないかも知れない。
そう思っていた矢先、研究所からもう一機何かが飛び出して来た。それはドラゴン号であった。
おぼつかない飛び方でそれは二機のゲットマシンと同じ高度まで辿り着く。
「ドラゴン号!? まさか」
「待たせたな、ハヤト、ベンケイ!」
「リョウ!!」
ドラゴン号に乗っていたのは正しく竜馬であった。だが、その飛行の仕方から察するに未だ完治している状態じゃないのは明白。戦闘など出来る筈がない。
「無茶するなリョウ! お前が来たってこいつに勝てる道理がないんだぞ!」
「だからってこのまま研究所が滅ぼされるのを黙って見ている訳にはいかないんだ! やるぞ二人共、ゲッタードラゴンに合体だ!」
竜馬の号令と共に三機のゲットマシンが縦一列に並ぶ。このまま合体してゲッターロボとなる為だ。
「そうはさせるか!」
再度、メカ要塞鬼から夥しい量のミサイルが発せられた。不味い! このタイミングでか!
ゲッターロボ最大の弱点。それは合体の間の時間だ。その間ゲッターロボは完全に無防備になる。
其処を敵が狙って来たのだ。
「させるか!」
そんなゲッターチームの盾になるようにZが前に立つ。その口から猛烈な突風が発せられた。
ルストハリケーンだ。これを浴びたミサイルの群れは忽ち腐食し崩れ落ちた。
「やれ、ゲッターチーム! 勝算はないかも知れないが、最期の最期まで戦い抜こうぜ!」
「その通りだ甲児君! 行くぞ」
竜馬が再度号令を掛ける。チェンジレバーを操作し、合体の姿勢に入った。最初にドラゴン号とライガー号の順に合体し、両腕が飛び出す。其処へ続いてポセイドン号が合体し両足が出来上がり、最後に頭部が顔を出し合体は完了した。
これがゲッタードラゴンだ。
「行くぞ!」
合体したとほぼ同時にゲッタードラゴンは額から閃光を発した。
ゲッタービームだ。桜色の閃光が稲妻の様に放たれる。だが、それもやはりメカ要塞鬼の前には効き目がない。
とてつもない堅牢なバリアのようだ。
「ハッハッハッ、思い知ったかゲッターロボ! 貴様等は今日、此処でこのヒドラー元帥によって駆逐されるのだ!」
「冗談じゃない! こんな所で倒れて溜まるか! この世界の平和の為に死んでいった大勢の人々の為にも、俺達は諦めない!」
歯噛みし、竜馬は叫んだ。だが、どうする?
ゲッタービームも効果がなかった。恐らくマジンガーのブレストファイヤーでも効き目はないだろう。もっと高威力の武器があれば良いのだが。
【リョウ君、聞こえるか?】
「早乙女博士!?」
突如、モニターに早乙女博士の顔が映った。その顔はとても緊迫し
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