第76話 天駆ける竜の輝き
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計画していたのだが、それが此処で破談であった。
甲児にとってはかなり痛い話でもある。
「それで、俺達以外の仲間は集まってきてるのか?」
「少しずつだけどな。此処に来る前にハヤタさんとダンさんが帰って来たんだ」
「すると、ウルトラマンとウルトラセブンが復帰した事になるんだな」
隼人が思わず笑みを浮かべた。今の現状でウルトラマンが戦力に加わってくれるのは大変有り難い事だ。
だが、まだ戦力的には厳しい面がある。もう少し戦力が欲しい所だ。
そんな時、突如研究所全体に警報が鳴り響く。
「どうしたんだ?」
「研究所に向けて、巨大な飛行物体が接近してきました!」
「何だと!?」
全体に緊張が走る。こんな時に限っての襲来。余りにも狙った通りと思われるこの襲撃であった。
「俺が出ます! 隼人達は研究所の防衛に努めてくれ」
「すまん」
言うとほぼ同時に甲児はマジンガーZへ向けて駆け出す。現状ではゲッターチームは戦力にはならない。今の所戦えるのは甲児のマジンガーZしかないのだ。
***
医務室に居たのは全身傷だらけのまま意識のない竜馬の姿であった。彼の体についている傷の数々がとても痛々しく映る。その姿を、なのはは見ている事しか出来なかった。
「竜馬さん―――」
小声で、なのはは呟いた。彼と共に戦いぬいた日々がふと、脳裏に浮かび上がる。甲児と同じように巨大ロボット、ゲッターロボに乗り込み恐竜帝国や機械獣軍団、それに怪獣達に敢然と戦いを挑んだ少年だ。その少年が今は深く傷つき倒れている。
仲間が傷ついていると言うのに、私には彼に出来る事が何もない。その無力さがなのははとても悔しく思えた。
デバイスを失い、魔力もなくしてしまった今、なのはは戦線に復帰する手立ては殆どないと言える。
それでも、誰かの役に立ちたい。その思いがあり、こうして甲児と共に各地を回っていたのだ。
そっと、なのはは竜馬の頬に手を触れてみた。年頃の少年らしい若々しいながらも固い肌の感触が手に伝わってくる。
その直後だった。突然なのはの手が発光し始めたのだ。
「な、何!?」
驚くなのはを前にしてその現象は起こった。なのはの手から発光した光が徐々に竜馬へと移って行く。移ったその光はやがて、竜馬の体全体に回っていく。するとどうだろうか!
竜馬の体にあった痛々しい傷がまるで逆再生でも掛けているかの様に塞がっていくのだ。
そう、例えるならあの時のなのはの傷が塞がる光景の様に。
「う、うぅ……」
「りょ、竜馬さん!!」
ゆっくりと、竜馬は目を開いた。視界がぼやける。頭がまだ正常に機能していない。それでも、自分を呼ぶ声は確かに聞こえていた。
「其処に……誰か、居るのかい?」
「私です、なのはです!
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