第76話 天駆ける竜の輝き
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法はない。まごまごしていれば確実に自分達は消されてしまうからだ。
急がねばならない。はやる気持ちを抑えつつ、ヒドラー元帥は立ち上がった。
元帥の威信を賭け、また己の命を賭け、ヒドラー元帥は戦いの場へと赴くのであった。
***
早乙女研究所に辿り付いた甲児となのはを出迎えれくれたのは研究所メンバーの懐かしい面々であった。
「久しぶりだね、甲児君になのはちゃん」
「早乙女博士も、元気そうで安心しました」
思っていたより元気そうで甲児もなのはも安心していた。早乙女博士だけじゃない。その娘ミチルやゲッターチームの面々も元気そうだ。
「にしても隼人、その隣に居るでっかいのは誰だ?」
「私も知りたいですね。初めて見る人ですね」
甲児もなのはも弁慶を見るのはこれが始めてであった。
「そう言えばお前達は弁慶と会うのはこれが初めてだったな」
「車弁慶だ。宜しくな二人共」
「こっちこそ……ところで、リョウ君は何所だ?」
甲児は疑問を投げ掛けた。ゲッターチームの二人は健在だ。だが、その中にリーダーである筈の流竜馬の姿が見られないのだ。
「甲児、リョウは今医務室に居るんだ」
「え? 竜馬さんが!?」
「一体どうしたってんだ!」
二人の顔に緊張が走る。あの流竜馬が負傷した。その事実が二人の中に嫌な雲行きを募らせていたのだ。
「あれは数日前の事だ。丁度侵略同盟とか言う組織が出始めた頃、俺達とグレートマジンガーは光を纏った怪獣に成す術もなく敗北する事になっちまった。その際にリョウは負傷しちまって、未だに意識が戻らない状態だ」
隼人が言う光を纏った怪獣。それは恐らくピクドロンの事だろう。だが、ピクドロンは既にダブルマジンガーの手により破壊された。
その旨を甲児は伝えると、隼人も弁慶も驚きを隠せなかった。
「信じらんねぇや。あの怪獣をお前等が倒しちまうなんてさぁ」
「だけど俺達も結構危なかったんだぜ。いいタイミングでグレートマジンガーが復帰してくれたからな」
甲児は思い出した。あの強力なピクドロンを。奴を倒せたのは一重にグレートマジンガーとの共闘が成せた結果と言える。
「でも甲児さん、竜馬さんがその状態じゃ……」
「あぁ、ゲッターチームは合流出来そうにねぇな」
前の時とは違い今回は竜馬が身動きの取れない状態だ。口惜しいがゲッターチームとの合流は諦める他ない。
「甲児さん、私ちょっと竜馬さんを見て来ても良いですか?」
「あぁ、構わネェよ。俺も後で寄ってくからよ」
甲児の許可を得、なのはは一人飛び出して行った。それを見送ると、甲児は腕を組み深く項垂れる。
当初の予定を大きく覆された事に悩みを抱いているのだ。
グレン、グレートと続き、今度はゲッターチームを仲間に、と
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