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スーパーヒーロー戦記
第76話 天駆ける竜の輝き
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鉄也君、すぐに戻って来たまえ。グレートブースターの最終調整並びにグレートマジンガーの最終点検を行う。それが終わり次第、君は直ちに前線へ復帰して貰う】
「望む所ですよ!」
 通信端末の電源を落とし、鉄也は大空を見上げた。
 兜甲児、マジンガーZ。彼等との再会を胸に堅く誓い、鉄也は一路科学要塞研究所へと帰還した。




     ***




 百鬼帝国の総本山である人工島。神出鬼没のこの島の内部にある作戦会議室では、今多くの百鬼一族達が顔面蒼白の思いに駆られていた。
 その原因とは言わずもかな百鬼帝国皇帝ブライである。
「何だこの低たらくは!」
 玉座の肘掛を思い切り叩きブライは激怒する。鬼の形相が更に険しくなり、恐ろしい形相を浮かべる。その形相に多くの百鬼一族達が恐怖に声をなくしていた。無論、それはヒドラー元帥やグラー博士も同じ事と言える。
「ヒドラー元帥、貴様今まで何をしていたと言うのだ! 折角憎きゲッターロボを戦闘不能に追い込んだと言うのに、事態は遅々として進んでおらんではないか!」
「も、申し訳ありません皇帝。何分侵略同盟と言う組織を作ったばかりに今までの様に自由に動けなくなってしまいましてそれで―――」
「言い訳など聞きたくない!」
 更に激しい怒りがヒドラー元帥を襲う。その怒号に思わず肩を震わせ跪いてしまう。情けない光景とも言えた。
「貴様等がもたもたしていたせいで地上では戦力を徐々に回復させてきているのだぞ! マジンガーZは復活し、ウルトラマンも戻って来てしまった。折角の好機を貴様等は何故潰したのだ! この愚か者共が!」
「も、申し訳ありません!」
 平身低頭し、必死に許しを請う一同。その光景を前にしても、ブライ大帝の怒りは静まる事はなかった。寧ろ益々怒りの炎が込み上げてくるのが分かる。
 苛立ちが納まらない。此処に居ては返って苛立つだけだ。
「良いか! ワシを納得させる結果を持って来い! 出来なければ、貴様等は即刻処刑してくれるわ! 貴様等の変わりなど幾らでも居ると言う事を忘れるなよ!」
「ひゃ、百鬼、ブラァァァイ!」
 それだけを言い残し、ブライ大帝は部屋を後にした。ブライ大帝が居なくなったと言うのに、一同の振るえは納まる気配が全く見られない。
「お、恐ろしや。我等はついに大帝の怒りに触れてしまった。このままでは我々は消されてしまう。どうすれば……」
「ご安心めされいヒドラー元帥。つい今しがた、例の切り札が完成したのじゃ」
「おぉ、まさかあのメカ要塞鬼が完成したと言うのか?!」
「左様。これを用いて直ちに早乙女研究所を襲撃、ゲッター線増幅装置を奪って来るのじゃ。さすれば大帝も怒りをお沈め下さる事じゃろう」
 最早、ブライ大帝の怒りを静めるには新たなエネルギーを確保する以外に方
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