序章 出会い
第10話 心を閉ざした泥棒
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た表情でこっちを振り返った。アテラスはタキシード姿から白いトレーナーに黒いベストを羽織り、今流行の青いジーンズを穿いていた。私達はアテラスに駆け寄った。
ア「え、えぇっと・・・」
エ「驚かしてすまない。私達は、君の手品を見に来た者だ。」
ア「そ、そうか・・・」
反応が薄いが・・・まぁいい。
エ「私はエルザだ。こっちは私の仲間の・・・」
マ「マヤで〜す☆」
ナ「俺はナツだっ!こっちは相棒の・・・」
ハ「ハッピーです。」
リョ「俺はリョウだ。ルーシィの」
ル「はいはいはいはぁ〜い!私はルーシィよ。」
グ「俺はグレイだ。」
ユ「私はユモス。「ユモ」って呼んでね。」
ウェ「ウェンディです。こっちはシャルル。」
シャ「どうも。」
軽い自己紹介をすませると、
ナ「お前の手品すごかったな!」
マ「うんうん。カッコよかったよ!」
皆手品について、それぞれ思い思いの感想を述べる。私達の感想にアテラスは小さく微笑むと、
ア「ありがとうな。でも、手品は全部嘘なんだぜ。」
ル「えっ?」
ア「「嘘つきは泥棒の始まり」って良く言うだろ?」
シャ「確かに、良く言う事だけど・・・」
つまり、アテラスは「自分は泥棒」だと言いたいのか?
ア「まぁ、簡単に言えばそういう事だな。それに、俺の本当の名前はアテラス・カンクスじゃないんだ」
ア以外「えっ?」
ア「この時点で、俺は嘘をついてるから、俺は精進証明の「泥棒」さ。」
という事は、「アテラス・カンクス」という名は偽名・・・という事か?
ユ「じゃ、じゃあ、あなたの本当の名前は?」
ユモが少し戸惑いながら問うと、
ア?「・・・俺の本名は、俺が信用出来る人間にしか言わない。この世界に生きる人間は、信じれる人間と、信じられない人間がいるからな・・・今日は来てくれてありがとう。じゃあな。」
そう言い残すと、彼は西の方角に歩いていった。
リョ「アテ・・・いや、アイツ、心を閉ざしてるな。」
エ「自分が認めた人間だけに心を開く・・・か。」
ル「何か、変わった人ね。」
あぁゆう気持ちを持った奴は、この世界にはたくさんいる。私も、ギルドに加入したばかりの頃はそうだったからな。
ナ「んな事より帰って飯でも食おうぜ。」
ハ「あい。おいら腹ペコだよ〜。」
マ「魚手に持ってるじゃん。」
こんな他愛も無い話を交わしながら、私達は再びギルドに向かって歩き出した。
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