序章 出会い
第10話 心を閉ざした泥棒
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人の甲高い声が会場中に木霊した。
ナ&グ「うるせぇ〜!」
マ&ユ「耳が壊れる〜!」
ナツとグレイとマヤとユモは必死に耳を塞いでる。アイツが女性に人気なのは分かる気がする。アテラスという男は、そんじゃそこらにいる男とは比べものにならない。少し先のはねた黒髪に、鮮血のような赤い吊り目が特長だった。青い天馬にスカウトされる確立は90%以上ある。
リョ「へー、思ってた以上に男前の奴だな。」
リョウも私と同じ事を思ったのか、首の後ろを掻きながら言った。
ル「そりゃそうよ。週刊ソーサラーの「彼氏にしたい魔道士ランキング」で同じ、上位ランカーの青い天馬のヒビキと対立してるくらいだもん。ヒビキは女の子達を次々と口説いてくほど女の子慣れしてるんだけど、アテラスは口下手で女の事は一切関わらないのよ。」
リョ「今めちゃくちゃ関わってるじゃねェかよ。」
ル「これは仕事だから仕方ないでしょ?そのクールな一面が、女の子達の人気を集めてるのよ♪」
リョ「ふ〜ん。」
ルーシィの説明にリョウは興味無さ気に返答する。これはあくまでも私の推測だが、リョウの奴、アテラスに嫉妬しているのかもしれないな。
司「さぁアテラス、準備OKかい?」
ア「いつでも。」
ピシッと着こなした黒いタキシードの襟と、赤いネクタイを整える。とても気合に満ちた赤い瞳が輝いていた。
司「OK!それじゃあ、It’s show time!」
司会者が腕を上に突き上げてパチン!と指を鳴らした。
こうして、1時間半に渡る手品ショーが幕を開けた。
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1時間半後、マジックショーが終わり、観客達は全員帰って行った。多くの人はアテラスの華麗なる手品について語り合いながら会場を出て行った。
私達も夕方のマグノリアの街を歩いて帰るところだった。
ウェ「すごかったね〜、シャルル。」
シャ「えぇ。あんなに大掛かりな手品は初めて見たわ。」
ル「楽しかったわね。」
ナ「そうか?」
ハ「あい。」
ル「あんた達は途中で寝ちゃったでしょっ!」
全く。恥ずかしいったらありゃしない。すると、
リョ「おい、アイツさっきのアテラスじゃねぇか?」
リョウが指差したところに、マヤの髪の毛と瞳の色のようなオレンジ色に光り輝く夕日を眺めているアテラスの姿が見えた。
ナ「お〜い!アテラス〜!」
ナツが呼ぶと、驚い
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