第一物語・後半-日来独立編-
第三十七章 風断ち行く者《2》
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であり、顔や頭の全てを砲撃により隠した。
放った砲撃が止む前、先に騎神の方が動いた。
力無く、重力に引っ張られ、地へと落ちていく。
背中から落ち、頭がしたとなるなかで声が聞こえてきた。
『……あり、えませんよ……』
ザザ、
『幾ら、装甲が薄くて……も。まさか騎神の、騎神の顔を壊すなんて』
ザザ、ザ、ザザザ、
『……く、くそ』
ノイズ混じりの声が聞こえるが、声を発している騎神の顔が砲撃により一部潰れ、装甲にはひびが入っていた。
痛覚機器を通しての砲撃は操縦者に相当なダメージを負わせ、動かぬ人形のように、空から騎神は落ちていった。
手に握っていた短機関銃と青の刀身が消えていく流魔刀が手から離れ、騎神よりも先に辰ノ大花の地へと落ちた。
地面に打ち付けられ、乾いた音を立てて。
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