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万華鏡
第三十話 江田島その七
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もだった。
「出来ないわ」
「そうよね」
「ここまで何かの為に一途になれるなんて」
 国家の為、共に生きる臣民の為にそれが出来た人間は美しい。それが理解出来るか出来ないかでその人もわかると言えば言い過ぎだろうか。
「凄いわよね」
「私達軽音楽やってるけれどね」
 琴乃は自分達が今していることもここで話した。
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