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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
01 旅立ち
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「バウ!」
デスティンのペットなんだろうヘルハウンドの片方の首が私を見据えて心配そうな顔をしてやがる。
それでもう一方の顔はちゃんと周囲を警戒しているあたり便利なものである。
小島に到着。
あ、なんかヘルハウンドが地面の匂いを嗅いでる。
放置しておけば埋もれた財宝を発見できるだろう。
「ここに埋もれた財宝があるのよ。
これからの戦いで必要になるだろうから使えばいいわ」
地面に足がつくとやっと気分が楽になる。
使いもしないショートボウと矢はそのまま船においたまま。
ゲームと違って装備が一つではなく四つであり、このあたりはタクティクスオウガっぽいなと思ってしまったり。
で、それ以上に食料だの薪だのテントだのが。
移動の際にヘルハウンドの背に乗せなかったらその時点で私の冒険は終わっていた。きっと。
レザーアーマーとバトルブーツの着心地はあまりよくはないが、いつか帰る時の為に召喚時の制服は大事にしまっていたり。
なお、デスティンはレザーアーマーとバトルブーツにレザーウィップという装備だったり。
「エリーは何でそんな事知っているんだ?」
「リーダー候補だった特性ってやつじゃない?
大丈夫。
私はあなたをリーダーだって認めているわよ」
デスティンの怪訝そうな声に私は適当にかえす。
というか、まだ気分が悪いのに質問なんてするな。
あ。
ヘルハウンドが何か掘り出した。
どうやら財宝を発見したらしい。
「そういえば、あのヘルハウンド名前ってあるの?」
「あるさ。
大事な仲間だからな。
アラウンって言うんだ」
気づいてみたら日がかなり高くなっている。
今日中にヴォルザークにあるウォーレンの城に行くのは無理っぽい。
たしか、この島の拠点全部を制圧しないといけないんだっけ?
結構時間かかるなぁ。
「そのアラウンが何か見つけたみたいよ。
これを売り払えばしばらくは大丈夫ね」
ゲームでは毎日昼に決算があり、占領地からの寄付金と派遣ユニットのコスト支払いが発生していた。
強いユニットを派遣しまくるとあっという間に財政破綻という苦い思い出は今でも私の記憶の中に残っている。
「バウ!」
「バウ!」
「凄いな!
これ王冠じゃないか!
たしかにエリーの言うとおり、これは高く売れるぞ!」
砂浜に寝そべっていた私がデスティンの声にむくりと起き上がる。
今、なんて言った?
王冠?
そして尻尾ふりふりでアラウンがくわえている王冠を見てがっくりとひざをつく。
よりにもよってこれかよ。
いや、嬉しいんだけど。
「どうしたんだ?エリー。
まさか外れなのか?」
「外れどころか大当た
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