第三の邂逅
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服装で隠れて分からないが、たぶんそうだと思う。後ろには三体のモンスターを連れている。
「ちょっとは警戒するさ。緑カーソルだからってまだ大丈夫って決まったわけじゃねえんだからな」
「……ま、それもそうか。グリーンなのにオレンジって奴もいるんだしな」
「そういうことだ。で、お前は何をしにここに来たんだ?」
「私はそこにいる黒ウサギのアリスを探してここに来たんだ。別にアンタを襲おうって気はさらさらない」
「そうかい」
ゲツガはそう言って皿を舐めている黒ウサギを持ちげてからその少女に渡す。
「ほら」
そう言って渡すと少女はありがとうといって立ち去ろうとする。しかし、黒ウサギを下ろした瞬間にそのプレイヤーから離れてゲツガのところに戻ってきた。
「……?何でお前がこっちに来るんだよ。お前のご主人は俺じゃなくてあっちだろ?」
そう言ってアリスを持ち上げて、先ほどの少女の方に向けると再びこっちに向いてしまった。
「なんでさ」
少女もおかしいと思い、聞いてきた。
「アンタ、アリスになんかした?テイムしたモンスターが他のプレイヤーになつくなんて聞いたことないんだけど」
「いや、俺だってテイムされたモンスターなんて見るの二回目だし知るわけないだろ」
テイムモンスターが他プレイヤーになつくなんて聞いたことはない、そもそも使い魔を持つプレイヤー自体が希少なためよく分かっていない。
ふと、アリスを見てチケットに書かれていた旅行先を思い出した。黒ウサギ、たしかそれが旅行先だった。チケットをもう一度確認するため取り出す。
「旅行先は黒ウサギ、目的は黒ウサギの主人に会うか……」
ゲツガは黒ウサギを持ち上げて言った。
「ちょっと悪いが、俺はお前に用事ができた」
「はっ?何言ってんだ、アンタ」
さすがにいきなりだったためこいつ頭おかしいんじゃないかという目で見られるがゲツガは気にせずに言った。
「俺が元の世界に帰るために協力してくれ」
さすがにこれを聞いた女の子はゲツガが頭おかしいと思い言った。
「アンタ、ちょっとおかしいんじゃないか?元の世界に帰すためってまるでアンタが別の世界から来たって言ってるようなもんじゃないか」
「ああ、俺は別世界から来たんだ。だから、この世界から帰るには条件を満たさなきゃならないんだ」
そう言ってゲツガはチケットを女の子に見せる。女の子はそれを警戒しながらとると不思議そうに言った。
「何で目的に黒ウサギの主人って書いてあるんだ?」
「それが俺がまずしなきゃならない目的だ。たぶんそろそろそれが消えて新しい目的が出るはずだ」
そう言うとすぐに目的一が消えて新しい目的が浮かび上がっ
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