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第三の邂逅
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、後ろの草むらからがさ、っと何かが動く音が聞こえた。ゲツガはすぐに両手剣を取り出すと料理の乗った皿をゆっくりとおいてから立ち上がり、その方を向く。そこは暗くてよく見えないが何か黒いものがもぞもぞとうごめいているのが見える。

 しばらくしてその黒い物体は出てきた。黒いウサギのようなモンスターであった。ゲツガはしばらく警戒するが敵はまったく襲うそぶりを見せない。それどころかゲツガが目に入っていないかのように見えた。

「……本当にこいつモンスターか?」

 襲ってこない黒いウサギのモンスターに警戒したところで意味がないだろうと思うが、それがこのモンスターの狙いで攻撃とかしてくるんだろうとかいろいろと考えるが剣をしまわずに待っていても攻撃してこない。ゲツガはもう根負けして剣を下ろす。もしも襲ってきたときは素手で応戦すればなんとかなるだろうと思い、武器を納める。そしてゆっくりと後ろに下がりながら飯の場所まで辿り着くと腰を降ろして飯を食べ始めようとする。

 それを見ていた黒ウサギはゆっくりと近づいてくる。しかし、ゲツガにはそのウサギに敵意がないことが分かるので何もせずに飯を食べ続ける。そして、ゲツガの目の前まで来ると料理の乗ったさらを覗き込むように凝視していた。

「もしかして食べたいのか、こいつ?」

 そう呟くと黒ウサギの耳が若干動く。どうやらこいつは肉が食べたいらしい。ゲツガは一つの皿をその黒ウサギの方に押しやった。すると、黒ウサギは若干下がりその皿とゲツガを交互に見始めた。

「こいつ誰かのテイムした奴か、普通の奴ならすぐに食いつくと思うし」

 そして黒ウサギをもう一度見るとまだこちらを見ていた。

「そんな顔せずに遠慮なく食えって」

 そう言うと黒ウサギは皿の上にある料理を食べ始めた。ゲツガもその光景を微笑みながら見る。そして自分も料理を食べ始める。そして食べ終わった頃に、今度は何かの気配を複数感じた。
 
 ゲツガは両手剣を再び掴んで構えると周囲を警戒する。索敵にも反応がないが確実に誰かがいる。しばらくしてようやく索敵の範囲に一人のプレイヤーと三体のモンスターの反応が出てくる。

「モンスター三体にプレイヤー一人……襲われてるにしてはおかしいし……三体とも引き連れてるのか……?そりゃどんな強運やろうだよ、三体もモンスターをテイミングしてるなんて」

 ゲツガはそう呟いた。しかし、そのプレイヤーは敵なのそうじゃないかなんて今は分からない。だから警戒しておくべきだろう。

 そして、ようやくそのプレイヤーが姿を現した。

「……そこの人、そんなに警戒しなくてもいいんじゃないか。別に私はアンタに攻撃しようってわけじゃないんだ」

 男口調だが声の高さからしてたぶん女だろう。フード付きケープの
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