第二十二話
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出す。
それを理解したカノンノは自分も小指を出しディアの小指と絡める。
「前の約束は守れなかったけど、今度の約束は絶対に守るよ」
「うん、絶対、絶対にだよ」
ルバーブ連山の約束を思い出しながら絡めていた小指を離す。
二人の約束が終わると、丁度いいタイミングでマルタ、ファラがジョアンを連れてやって来た。
どうやらディアとカノンノの帰りが遅かったので、こちらに向かったらしい。
心配していた三人に、ストーンゴレムに襲われた事を説明し、倒したことを説明した。
「もうここは安全だから大丈夫だよ」
「はぁ・・はぁ・・ありがとう・・ございます」
ジョアンはお礼をいった後、中央に向かって歩き出す。
中央に到着すると、大声でお願いをする。
「ミゲルの病気を治してくれた方、ゴホッ・・ゴホッ、どうか私の病気を治して下さい!」
すると突然、地面から赤い煙が現れ、生き物のように動くとジョアンを包み込む。
しばらくすると、ジョアンを包んでいた赤い煙は消えてなくなり、先程まで苦しそうにしていた咳が止まる。
「息が・・・苦しくない?治ったんだ私の病気が!奇跡だ!!」
ジョアンは病気が治ったのを涙を流しながら喜んだが、ディアたちはどうしても不安を拭えなかった。
生物変化の事があるからだ。
「ジョアンさん、本当に大丈夫なんですか?」
「いやぁ?大丈夫だよ、健康とはこんなにも素晴らしい事だったのか!」
「見たところ、異常はないみたいだね・・・」
まだ不安な気持ちは残ってるが、ジョアンが早くここを出ようと言い出したので、ブラウニー坑道を出ることにした。
バンエルティア号に到着すると、ジョアンは依頼のお金を払い、モラード村に帰っていった。
「本当に大丈夫かな?赤い煙が生物変化の原因・・かも知れないんでしょ?」
「まだ、確定ではない。キールとメルディが聞いた話し、オルタータ火山で見た赤い煙・・はっきりわかっているのは、赤い煙と生物変化という現象が存在したという事までだ、赤い煙・・・やはり単なるガスなどの物質とは考えにくい、あれは超人的な何かかもしれない」
赤い煙の話しが終わると、アンジュとウィルの提案により赤い煙に関する依頼は受けず、情報が入ったら真っ先に調査をすることになった。
続く
【スキット】
〔カノンノの絵〕
カノンノは前回、絵に集中しているせいでディアに見られているのに気付かなかった絵を顔を赤くしながら見ていた。
カノンノはディアが見るのを必死に阻止したスケッチブックの最後のページを開いている。
「はぁ~、この絵だけはディアに見せられないよ、凄く恥ずかしい・・・」
スケッチブックの最後の絵はバンエルティア号の甲板で微笑んでいるディアの絵だ
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