第二十二話
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アがいきなり後ろに現れ、先程体に突き刺していた剣といつの間にか抜き取っていた剣を鞘に収める。
その瞬間ストーンゴレムの体に無数の斬撃が現れる。
それでもまだ微かに息があった。
「まだ生きてる、この術で決めてみせる!」
自分の右腕を上にあげ、左腕を下に下げると、紫色の魔方陣が現れる。
「天光満つる処に我はあり、黄泉の門、開くところに汝あり!!」
縦横無尽に腕を動かすと、ディアの周りにもどんどん魔方陣が現れる。
さらには電撃も足元に現れる。
「出でよ、神の雷・・・」
腕を動かすのを辞め、右腕を天井に掲げる。
それと同時に何重もの魔方陣がストーンゴレムを囲み、空には稲妻が走る。
「これで終わりだ!インディグネイション!!」
右手を降り下ろした瞬間、とてつもない威力を持った神の雷がストーンゴレムを襲い、雷が消えた頃にはストーンゴレムは跡形もなく、消滅していた。
戦闘が終わるのと同時に、ディアの黒色の瞳はもとの穏やかな黄緑色の瞳に戻る。
カノ・・・
(う・・・ん・・・)
カノンノ・・・
「・・ぅん、ディ・・ア?」
「カノンノ!」
カノンノは重たい瞼を開けると、ディアが表情を明るくさせカノンノを抱き締める。
突然のことでカノンノは顔を真っ赤にさせ、ディアを見る。
「カノンノ、治癒術使ったけど、痛いところとかある?」
「だ、大丈夫だよ」
「本当!良かった~!」
ディアはさっきより強いが優しくカノンノを抱き締め、数分その状態でいると、突然カノンノから離れる。
「カノンノ、僕、勇気出せたよ、カノンノのお陰で戦えた」
「そっか、ディアなら勇気を出せるって信じてたよ」
カノンノは微笑みながらそういうと、ディアが少し考え込む。
どうしたのかと思ってディアを見ていたら、ディアがカノンノに話してきた。
「僕、皆を・・カノンノを護る、けどね、僕が倒れたら誰も護れない、カノンノも護れない、だから、お願いがあるんだ、僕はカノンノを護る、絶対に・・・だから、カノンノは僕を護ってくれない?勝手なお願いだけどカノンノが護ってくれたら凄く嬉しい」
ディアは頭を下げながらそう言い、カノンノの返事を待つ。
カノンノは若干驚きながらディアを見ていると、ディアに護ってもらう、自分がディアを護ると考えた瞬間、嬉しさが込み上げて来た。
そして、両手でディアの両手を握り、ディアがこちらを見ると、満面の笑みを浮かべる。
「いいよ、私はずっと前からディアに護ってほしかったし、ディアを護りたかった。私じゃディアを護れない時があるかもしれない・・それでも、ディアを護りたい」
「ありがとう、カノンノ」
ディアは微笑むと自分の小指をカノンノの前に
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