黒と白の誘惑
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「チュンチュン」スズメの鳴き声が蒼井麻耶華の耳に響く。
「うわぁ・・・どうしよう日直なのに遅れちゃう・・・」麻耶華は桜場学園瑠魔恵中学校の2年E組の前の渡り廊下を全速力で走って行った。
「おはよう!麻耶華!」麻耶華の親友の鷹尾菜実歌が言う。「おはよーう」麻耶華は返事をした。
その時だった「ドン!!」突然麻耶華が3年A組の大羽由梨音のバックに全速力で当たっていった・・・
「痛っー」由梨音が叫ぶ。「あ・・私のイタリア製の革のバックが!!」そのバックにはとても目立つ傷があった。「ごめんなさい!私、わざとじゃないんです!本当にごめんなさい」麻耶華が謝る。
しかし由梨音は、「どうしてくれんのよっ!これ50万もしたのよ!!」と怒る。一向に許す気配がない・・
菜実歌が「じゃぁそんな高価な物学校で使うなよ・・・」と小声でつぶやく。しかしそれが由梨音の耳に入っていたようで、菜実歌のほうをギロっと睨む。その時由梨音はニヤリと笑い、麻耶華の肩に触れる・・・「じゃぁ、そこのお友達。友達と自分の地位どちらを選ぶ?」と言った・・・
「もしも友達を選んだら、あなたをいじめるわ。でも地位を選んだら蒼井さんがいじめられることになるわ。」菜実歌は悩んだ・・・しかし菜実歌が下した決断は「わ・・私は地位の方が大切で・・・です」由梨音は笑った「しょせん友情なんてこんなもんよ!ハハハ」麻耶華は「なんで・・・菜実歌と私、親友だよね・・・ウワーン」麻耶華はその場に泣き崩れていった・・・「さぁ菜実歌さん行きましょう」と由梨音が菜実歌を誘った。
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