ブリタニア国にて
プロローグ
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をもらえるだけ有り難いじゃないか」
「だけどな
ああも可愛げがないと貰い手がないぞ」
「・・・・
誰が
誰が可愛げがないですって?
貴方こそもう少し騎士であることを自覚し
厳粛に振る舞ってみては?」
ステンレス製のトレーで思いっきりロビンの頭を叩き
清々しい顔で持ち場に戻っていくエリーヌだった
「いってぇ
あの怪力女・・・」
頭をさすりながら彼女の背中を涙目で睨むロビン
自業自得だがちょっとかわいそうな気がした
「まあまあ
早く食べ終わって
巡回に行くぞ」
巡回というのは
俺たち騎士団が一般市民をスラム街の悪党や
余所からやってきた者を取り締まるために毎回課せられている任務だ
そう
この日常に終止符を打つのが今日の任務だったとは
今の俺には予想できなかった
いつものように肩を並べ
泥だらけの格好を見てエリーヌに叱られ
また夕食時に食堂まで競争して
みんなに呆れられ
夜の巡回に行って
笑いながら夜道を歩き
自室へ帰ってからベッドに倒れ込んで
死んだように寝る
それが俺たちの日常
そんな日常があっさりと
まるで砂の城のように崩れ去るなんて
思いもしなかった
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