第10話 ちょwwwタキシードが高すぎてツライッ!!(>_<)
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時、既にあたりは無残な姿になっていた。
ビルは大きく損壊し、道には無数の穴が開いている。車は爆発した後なのか、真っ黒の金属の塊になっている。
そして何より、周りには傷つき、血を流し倒れている一般人が数多くいた事だ。
「な…っ」
驚愕し、そんな声しか出せないリク。
が、リクは頭の片隅で現状の分析も行っていた。
(この惨状、明らかに銀行強盗や、宝石泥棒等を目的としたものじゃない。これは、恐らく―――)
―――破壊を目的としている。
その考えに至った時、リクは自身の魔力感知で犯人を捜した。
犯人自体は一瞬で見つかった。しかしその姿は明らかに異常だった。
「ア〜ぅ〜あー…」
焦点の定まっていない眼。口からは涎を零し、意味のない声を発し続けている。犯人であろう男は完全に自我を失っていた。
そして何よりも驚愕すべき点。
男が来ているバリアジャケット。それが管理局員が来ているデザインと全く同じだったことだ。
「おいおい。あのヤク中がこれの犯人なのか?しかも管理局員ときたか」
リクは他にも共犯者がいないか探すが、どこにも見当たらない。
相手が単独犯だと分かったなら、リクの行動は早い。リクは手元にあった拳程の大きさの瓦礫を持つ。
「あーヴ〜がぁぁあ!!」
犯人である男は魔法を放とうとする。
足元に広がるのはミッド式の魔法陣だ。
「させるかッ!!」
リクは手に持った瓦礫を全力で男目掛けて投擲した。
瓦礫は見事男の頭部に命中する。しかし、バリアジャケットを展開している以上、この程度の攻撃は大したダメージにはならない。
リクもそれ自体は理解していた。
これは、相手に隙を作らせる為のものだ。
瓦礫が当たった事により、男は魔法の発動を強制的に中断させられる。それと同時に男の敵意は、瓦礫をぶつけた存在、リクに変わった。
「ぐげぶぁらあぁぁぁ!!」
狂った声を上げながら、男は手のひらをリクに向けた。
「遅い」
そう呟くと同時にリクの体は爆発的な加速をみせた。
十メートル以上あった距離を数瞬で詰める移動法。これは昔、リクが地球という星に行った時に出会った人に教えて貰った移動法だ。
日本にある古武術や、中国拳法に伝わるソレ。名を。
―――縮地という。
男から魔力弾が放たれる。
しかし、なのはに比べれば遅すぎるその攻撃をリクは横に移動した難なく躱す。そして相手の懐に潜り込んだ。
ここまで近づけば、純粋なミッド式では完全に不利だ。
自身にとって有利な距離まで詰めたリクは、男の顔面に渾身のアッパーを叩き込む。
「ぶヴぃらぁ!!」
男の気色の悪い声を聞きながら、リクは先程男が魔力弾を放つ
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