第10話 ちょwwwタキシードが高すぎてツライッ!!(>_<)
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近い。だが、一度非殺傷設定を外せば、魔法は質量兵器よりも遥かに危険で恐ろしい武器となる。
「くそ…っ!」
リクは買ったタキシードを持って全速力で駆けだす。
同時に、ポケットから通信端末を取り出した。ちなみにこの通信端末、「持っていない」という事をなのはに言ったら「もう、しょうがないなあ」と可愛らしく笑いながら買って貰ったモノだ。
完全なヒモである。
そんな通信端末から緊急連絡先に通信を掛ける。緊急連絡先は六課の隊長室、つまりはやてへと繋がるようになっている。
幾度かのコールの後、通信が繋がる。
『はいはいどちら様ですか?』
聞こえてきたのは可愛らしい声。
その特徴的な声で、リクは、通信に出たのがはやてのユニゾンデバイスであるリインフォースUだと気付く。
「あ、もしもし。オレオレ」
『えっと…、あっ!その声はリクさんですね!どうしたんですか?』
「お、良く声だけでオレだと判断出来たな」
『えっへん!リインは出来る子なのです!所でリクさん本当にどうしたのですか?困り事ですか?』
「ああ、近くに血塗れで狂ったような笑い声を上げてる大量殺人鬼がいるから応援が欲しいんだが」
勿論嘘である。
しかし、純粋なリインはその嘘をまんまと信じてしまう。
『ええ!?た、大変です!大変です!今すぐ手の空いてる隊長を向かわせます!!』
それだけ言ってリインは通信を切った。
余りにも疑いなく信じている様子だったので、結果としてリクは罪悪感を感じているが、非常事態なのは間違いない。なので、最終的に過剰な戦力を寄こしてきてもそれはそれで良いかと考えた。
「とりあえず俺は何とか時間稼ぎをしないとな」
リクは呟き、走る速度を上げる。
現在彼は義魂丸を持っていない。非番であり、そしてタキシードを買いに来ただけだったので、必要ないと判断したのだ。
局員の危機管理としてはマヌケもいい所だ。リクは内心で自分を罵倒する。
だからといって事態が好転するわけではないが。
(流石に義魂丸がなくちゃ魔導師相手に勝つ事は難しいな。まあ、近接戦闘に持ち込めれば、アキレベルの白打…体術の使い手でもなければなんとか勝てるが…)
それでも複数であった場合は勝つ事は非常に困難だろう。
しかしリクは自分の甘さが招いた事態である事を認識し、覚悟を決める。
(死者が出る事だけは阻止出来れば…ッ!)
そう考えるも、先程リクが見た爆発の規模では既に死者が出ている可能性がある。少なくともケガ人は出ているだろう。
リクはただただ全力で走るのだった。
そしてリクが目指す目的地では、何度目かの爆発音が響くのだった。
◆
リクが現場に到着した
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