第10話 ちょwwwタキシードが高すぎてツライッ!!(>_<)
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
次の日、リクはパーティーで着るためのタキシードを買う為、ミッドチルダにある商店街に来ていた。
幸い給料のほとんどは使わずに残してあるので、フェイトの横に立つのに恥ずかしくないレベルのものは買えるはずだ。
そう思いながら辺りの店を眺めていた。
「どうせなら高いやつ買いたいよな」
初めて買うタキシード。
まあ、18歳で、そこまで管理局の階級も高くないので、買う機会がある方がおかしいのではあるが。
しばらく歩いていると、それなりに綺麗で、高級そうな面構えの店を発見した。
「あそこ良さそうだな」
その店で買う事に決め、中に入る。
「いらっしゃいませ」
現れたのは気品漂う四十代くらいの男性。
全体からダンディズムが漂っている。
「タキシード買いたいんですけど。今度パーティーがあるんで」
「左様ですか。では、どうぞこちらに」
リクは案内され、店員の後ろを着いていく。
「この辺り全部がタキシードとなっております」
そこには多種多様なデザインのタキシードが数多く置いてあった。
かなりの数あるので、普通なら迷うのだが、リクは迷わない。
「この中で一番高いやつってどれですか?」
◆
「くそ、まさかこんなに高いとは…」
リクは買ったタキシードの値段を思い出し苦い顔をした。
先程、一番高い物を、と言って出てきたタキシードの値段が予想していたよりも遥かに高く、一瞬取りやめようと思ったが、今更「やっぱ止めてもう少し安いやつないですか?」というのは流石に恥ずかし過ぎたので、結果買ってしまったのだ。
つまり唯の馬鹿である。
「まあ、これで一応人前に出ても恥ずかしくない物は買えたはず」
なんだかんだ満足しているリクは、六課隊舎への道を歩きながら小さく笑う。
正直、頭が悪いとしか言わざるを得ない額を払ったのだが、リクは現在最高に頭が悪いので、一切気にならない。
と、その時。
ボォオオオン!!
凄まじい爆音と、衝撃が辺りに響き渡る。
その音に、リクは即座に反応し、音と衝撃の出所を見る。リクがそこを見ると同時に、彼は感じた。馴染みなれた「ソレ」を。
「これは…魔力か?」
立ち上る煙。そこから漂ってくる魔力を、リクは持前の感覚で鋭敏に感じ取った。そして、魔力が感じ取れるという事は、あの爆発は魔法によって起こされた可能性が高い。
それは即ち。
「魔導師があれを起こしたのか?」
魔導師の犯罪。
それは「普通」の人間が起こす犯罪とはレベルが違う。
普段管理局の局員は、自身が扱う魔法に非殺傷設定を設けている。だからどれだけの威力で魔法を放ったとしても、死ぬ可能性は限りなくゼロに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ