暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter7「力とは」
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ゃくちゃ天才とちゃうか?」

「そ、そうか?」

言われてみれば自分のように相手の技を見て瞬時に自らの技に加えている人間をルドガーは見た事もなければ聞いた事もない。自分が天才とは思わないが、才能には恵まれているのだとルドガーはこの時思った。

「…確かに俺は才能に恵まれて生まれてきたのかもな」

「「 ? 」」

ルドガーの声の質が変わったのを2人は感じて、ルドガーを見る。
軽く笑っているようにも見える顔だが、はやては何故かその顔に深い悲しみが見えたような気がした。

「だが才能があっても…力があっても、守りたい物を守る事も出来なかったらそれは本当に強いとは言えない…」

「ルドガー?」

「なんてな。って事を前にテレビドラマで言ってたのを聞いた事があったんだ」

それだけを話すとルドガーは席を立ち食堂から外に向かう。

「どこ行くん?」

「武器の整備だよ。小まめにやらないと直ぐダメになるんだよ、それに‥さんの‥かた…だからな」

「え?」

最後の部分が声が小さくて上手く聞き取れない。何て言ったのか聞きなおそうと再度ルドガーに声を掛けようしたが、既にルドガーは食堂から出て行っていた。

「どうしたんでしょうかルドガーさん?」

「さぁ…何なんやろうね…」

リインの疑問はむしろはやてが知りたかった。
何であんなにルドガーは時々寂しそうな顔を見せるんだろうか?何があったらああも笑えるのか?
そして何故………ああも自分と同じ顔をしているのか。考えれば考える程ルドガーの事がわからなくなる。

はやてはルドガーの事を最初にあった頃よりも知りたくなっていった。

「ルドガー………」

小さく少女が青年の名を口にする。


その少女の声は距離の離れた青年に届くはない………




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