第三十一話 少年期M
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うだ、検索魔法っていうのを使えばいいんだ」
『また随分マイナーな魔法を知っていますね』
「確か父さんにお願いして、インストールしてもらっていたはずだから大丈夫だよな。これで作業もはかどるはずだ!」
魔法発動。
「ぎゃぁああぁぁぁ! 頭割れるゥゥーーー!!」
『何しているのですか!? この量の本を一辺に対象にしたら当たり前でしょう!』
「ぐおぉぉ……有能さんを基準にしたらあかんかった。は、吐きそう」
『ちょッ、ますたー! これなんてデジャビュですか!?』
「クッ…。ま、負けてなるものか。こうなったらベルカ関係の本片っ端から調べてやるわーー!!」
読書後。
「…………」
『…………』
「……読めない」
『……まぁ、ベルカ語ですから』
問題は山積みすぎた。
******
「というわけで、俺は考えた。急がば回れ精神のもと、無限書庫は地道にやっていこう。まずは魔法が使えないとどうしようもないから、初歩の魔法から使いこなせるように頑張っていきたいと思います。本はミッド語で書かれている物から読んでいきましょう」
『正直そうするしかないですよね』
検索魔法って調べものをするときに便利だけど、かなり難易度が高かったことが判明。まずマルチタスクが完璧に使えないと無理。並列思考をしながら、考えを分担して、さらに集めた情報をまとめるとか頭おかしくなる。
使ったとき一瞬、仏様のような人が小さな畳のある部屋で何故かシルクスクリーンしているところを幻視してしまったよ。あれ、なんだったんだろう。しかし、これも少しずつ頑張っていくしかないか。要練習。
『それはわかりましたけど、それが何故家でファッション雑誌を読むことに繋がるのですか?』
「いや、これ重要。俺の将来を左右するぐらい重要なことだから」
コーラルの質問に真顔で答える。魔法を練習するにあたって、決して避けては通れないもの。いずれ考えようと思っていたが、それでは時間がもったいない。ならいつ決める? 今でしょ。
それにしても、本当に原作の方たちってすごすぎる。最近それをめちゃくちゃ実感する。今だって雑誌を読みながら、はやてさんすげぇ、と感心していた。さすがは忘れそうになるが文学少女。俺が必死に考えている物を、彼女は4つも考え付いたんだぜ。とんでもない想像力だ。
適当なものを作るわけにはいかない。カッコつけすぎず、なおかつダサくない物。下手すれば周りから厨二病だとか言われかねない。黒歴史にカウントなどさせるか!
「本当になんて難解なんだ……バリアジャケット!」
『ここで躓くの、たぶんますたーぐらいだと思いますよ』
「バリアジャケットの案?」
「うん、みんなに聞いて回ろうと思って」
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