第三十一話 少年期M
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のと感覚を繋げる。前世にはなかったリンカーコアという器官。そこから魔力を流し込んでいく。
起動用パスワードが必要なデバイスもあるが、俺はそれをかなり省略している。というのも起動呪文とは、要は本人認証をするためのものだからだ。コーラルは俺用に作られたデバイスなので、そこらへんは問題なかったのである。
「深き底より、輝く命の守り手よ。契約のもと、その力を解き放て。コーラル、セットアップ!」
俺の手の中にあった宝石から光が放たれ、次の瞬間には俺の身長よりも長く、硬質のある杖へと変化した。淡い水色の柄に、緑に輝く渦潮のような先端。その渦の中心には深い紅の宝石があった。
相変わらず魔法ってすごいよな。今までに何回か見た光景だから、今更驚きはしないけど。でもやっぱり感動はする。杖を持つと自分は魔導師なのだと改めて実感できる。杖の重みが魔導師としての重みなのだ。
『いいですか。今回ますたーが使う魔法は『飛行』ではなく、『浮遊』です。落下緩和の魔法は僕がかけておきますのでご安心ください』
「浮遊? まぁ、空に浮かぶ感覚を掴むためなんだからそれでいいのか。ちょっと飛んでみたかったんだけどな」
『気持ちはわかりますが、高度を上げると途端に難易度が跳ね上がるのですよ。飛び回るには所定の訓練と試験も必要です。単純な飛行なら初級レベルですが、おそらくますたーが考えているようなレベルだと普通に上級者向けですよ』
「まじでか。なのはさん何者だよ……」
俺が原作で知っている魔法初心者像がなのはさんなんだけど、絶対なのはさん初心者に見えない。他に目標になれそうな人物を探してみても、母さんは次元が違うし、フェイトさんは戦闘スタイルが違うし、はやてさんも初心者組なんだけど、参考資料が少なすぎてなんかすごいということしかわからん。……もっと目立とうよ。
とりあえず、一度頭を振って、思考をクリアにする。余計なことを考えて失敗したら嫌だ。今日俺は、初めて魔法を使うのだから。そう思うとコーラルを握る手が汗ばんでいく。あがるなよ、自分。
そしてイメージする。某ブラウニーさん風に言うと、イメージは空に浮かんでいる自分。
『イメージが出来たら、次はそのまま言葉を紡ぎます。リンカーコアに呼びかけるように、魔力を実態へと変換させるのです』
「……『浮遊』!」
ギュッと杖を握りしめ、俺は呪文を口にする。思わず目も一緒に閉じてしまい、視界が真っ暗になってしまった。慌てて開けようとするが、躊躇してしまう。なんかあんまり変わっていない気がする。もしかして失敗した?
『ますたー、ちゃんと目を開けてください。危ないですし、もったいないですよ?』
コーラルのくすくすと笑
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