第参話 《第一層ボス攻略戦》〜中編〜
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ゆらり、と入り口付近の空間が歪み、赤みがかった茶色の毛に包まれた腕が現れた。
「なっ……!」
肘部、二の腕と腕が完全に虚空から現れ、次いで同色の毛皮に包まれた脚部と右腕が姿を現す。
銅の鎧を身に着け、鈍い鉄色の光を撒く通常よりも遥かに巨大な両手斧を背負った巨大な体躯、飢えた病的なまでの沈んだ青銀の瞳、ヨダレが滴る鋭い牙が覗く、狼にも似た顔――。
「ま、さか」
ごくり、と思わず息を呑んだ。
そいつはにやりと笑うかのように口の端を吊り上げ、そして天へと口を向け、吼えた。
「グルウウウォッ!!」
モンスターのすぐ隣に全四段のHPバーが表示され、小さく申し訳程度の名前が表示される。
その名前は、《イルファング・ザ・コボルドクイーン》。
第一層に、二体目のボスが、出現した。
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