TURN73 思わぬ復活その十一
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なら絶対に」
「だよな。けれど来ないのは」
「私達のことはどうでもいいのかしら」
「そうじゃないかね」
プロイセン妹は相棒にコーヒーを淹れながら言う。
「口では違うことを言うだろうけれどね」
「あの人は最初から妙に」
「怪しいね。何を考えてるんだろうね」
「そこも気になるわね」
「相当ね、ロンメル元帥の同期にしても」
「怪しい人は怪しいから」
「警戒はしておこうね」
自分のコーヒーも淹れながら言う。
「あの総統はね」
「何時何をしてきても対応出来る様に」
「そういうことだね。まあドクツは何とか助かったし」
このことは事実だ、ヒムラーがそうしたことは間違いないことだ。
「これからの展開だね」
「それで次第で私達も私達で動く必要があるわね」
「ドクツの為にな」
「ええ、あの人の為に」
二人の上司は今もレーティア=アドルフだった。ドクツ、そして彼女の為に動くことを既に決めていた、救われたドクツには二人がいた。
ドイツ妹はコーヒーを飲みながら今度は彼女から相方に言った。
「さて、ハンガリーさんも入れて」
「ベルギーちゃんもね」
「ビールを飲もうかしら、今夜は」
「いいね、じゃあ黒を出すか」
「ええ、女の子だけで今夜は飲みましょう」
ドイツ妹もまたビール好きだ、それでこうプロイセン妹に提案してそのうえで酒も楽しんだのだった。戦いの合間に。
TURN73 完
2012・12・10
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