無印編!
クライマックスだね!
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あれから数分後、プレシアのいる時の庭園にAクラスの魔力反応が多発したため、俺たちは急遽、時の庭園に転移することになった。
「いいか、艦長の命令をしっかりと聞くんだぞ?陽龍、美愛、なのは」
クロノが転移する前にグチグチとお小言をいう。
「あ、でもクロノ、俺フェイトについていたいんだけど」
「ふむ・・・では、こちらが危ないと思ったときは優先的にこっちへ来てくれ」
「あいさー」
俺はクロノに許可をもらったので、みんなが転移してから、フェイトのいる部屋に入る。
「フェイト、起きてるか?」
そう言って俺は部屋に足を踏み入れる。
そこにはベッドに横になっているフェイトと、その横に置いてある椅子に座っているアルフがいた。
「陽龍、アタシはあの子達が気になるから行ってくる。・・・フェイトのこと、頼んでもいいかい?」
アルフはこっちを見ていった。
それに俺は頷き、部屋を出て行ったアルフが座っていた椅子に座る。
それから少しした頃、フェイトの意識が戻った。
「フェイト、もういいのか?」
「・・・陽龍、ちょっと向こう向いててくれる?」
フェイトの言葉に俺は少し迷うが、今のフェイトにはどうもする事はできないだろうし、素直に後ろを向く。
するとフェイトは俺の背中に抱きつき、抱えていたものを吐き出すようにしゃべりだした。
「私が生きていたいって思ったのは、母さんのためになれるって思ったからだったんだ。最初から最後まで、私の中には母さんしかいなかった。
あの白い服の子も、何度も名前を呼んでくれた。
捨てればいいってわけじゃない。逃げればいいってわけじゃ、もっとない。
私の・・・私たちの全ては、まだ、始まってもいなかったのかな・・・?」
俺はフェイトの言葉を聞いて、フェイトの手を振りほどく。
そして、真正面からフェイトを抱きしめた。
「・・・ああ。フェイト、お前はやっとスタート地点に立つことができたんだ。今までは母親に手を引いてもらってたけど、ここから先は、お前自身の足で歩かないといけないんだ。で、歩くのに疲れたら俺たちを頼れ。ずっと一緒にいてやるから。みんな、お前の友達、だろ?」
「・・・うん」
「今のお前にはやらなきゃいけないことがあるだろう?はら、お前の相棒」
俺はそう言って壊れかけていたバルディッシュを渡す。
するとバルディッシュは勝手に起動する。
バルディッシュには至るところに罅が入っているが、やる気が感じられた。
「そっか・・・バルディッシュも、ずっと私の傍にいてくれたんだよね・・・このまま終わるなんて、イヤだよね・・・?」
フェイトが語りかけるとバルディッシュが鈍く光った。
俺はその様子を見て、転移魔法を発動させる。
「陽龍・・・?」
「友達
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