第四話 地を這うアッパー!ジェットアッパーさく裂!
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場の全員が首を傾げていると、もう一度檄が対戦者である大河の名を呼んだ。
「虎座!大河!」
もう一度呼ばれても反応の無い大河。会場の誰もが試合放棄と思うと檄は一呼吸置き決着を宣言しようとした。
「この試合・・・不戦勝とする・・・勝者は「待ちな」 !?」
勝者を宣言する檄の言葉を遮り傷だらけの大河がコーナーから入ってきた。大河の姿に会場中がざわめきリングに立つ大河はボクシンググローブを装着した。
「てめぇ・・・」
「俺は義理堅いんでね・・・さっさと始めようぜ」
面白くなさそうに大河を睨むアルゴ。だがそんな事お構いなしにファイティングポーズを取る大河達を檄が制止した。
「この試合の勝者は決定している」
「へ!そうだよ! 聖衣も装着できないような奴が「勝者!虎座大河!」なに!?」
明らかに自分の勝利だと確信していたアルゴは大河の勝利に驚愕し今の檄の判定は不服と訴えかけた。
「どういう事だよ!先生!何で聖衣も装着できないような奴が勝ちで俺が負けなんだよ!」
アルゴの抗議に対し檄は静かに答えた。
「貴様の聖闘士ならざる行為は先刻承知だ・・・二度目とはな・・・俺達が気付かないと思ったか?」
「う!」
大河にやった妨害行為がばれてしまいタジタジになるアルゴ。そんなアルゴを放っておき檄は勝者を再び宣言する。
「よって・・・勝者!虎座「断る!」なに?」
檄の勝者宣言を大河が遮った。勝者である事を否定している事に会場がざわめくと檄が大河に向かって言った。
「何故だ?お前の勝利なんだぜ?」
「こんなの勝利じゃねえ・・・勝利って言うのは自分自身で掴み取るもんだ・・・俺はこいつと戦って勝ってみせるさ」
大河の意気込みに檄はしばらく考え込むと聖闘士の掟として不戦勝を言い渡すかあくまでも尋常の勝負を要求する大河の意思を尊重するか・・・頭をポリポリかきながら檄が決断した。
「お前みたいな馬鹿は久しぶりだよ・・・いいだろう!この試合認めてやる!」
檄の宣言に会場中が沸き大河とアルゴの勝負が開始された。
「へ・・・へへ・・・良いぜ!やってやるよ・・・テメエとの格の違いを見せてやるぜ!」
アルゴが小宇宙を燃やすと大河は静かに宣言した。
「・・・テメエ・・・ケツの穴は洗ってきたか!?」
「何だと?・・・!?」
試合開始の合図とともに大河が一気にアルゴとの距離をつめた。
突然の奇襲にアルゴが仰天するが聖衣の耐久力を生身の拳で貫けるはずがない。
そう慢心しているが・・・
「!!」
目を見開き低姿勢から左拳を構える大河。
大河の態勢と拳から只ならぬものを感じ取りながら混乱するアルゴはその拳をこう評した。
「なん
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