第二十一話
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タとファラが来れないから二人だけだね・・」
「そうだね、道を塞がれてるから二人を呼びに行けないし、二人で戦おう!」
カノンノはそのまま前のストーンゴレムに向かって走り出し、二体のストーンゴレムはカノンノに狙いを定めようとするが、ディアが後ろのストーンゴレムに弾丸を撃ち込む。
「喰らえ!」
ディアは何発も弾丸を撃ち込み、ストーンゴレムが一体ディアを狙うとこちらに向かって接近してくる。
ストーンゴレムは耐久力があるようで、ディアの弾丸はびくともせず、どんどん距離が縮まる。
「っく!」
「はぁぁ!獅子戦吼!!」
カノンノは膝蹴りをすると、獅子の闘気が現れそのままストーンゴレムを吹き飛ばすが、ディアの方は後少しでストーンゴレムがディアの目の前に到着しようとしていた。
「ぅう!くそ!くそっ!・・弾切れだ」
急いで弾が入っているポーチに手を伸ばすが、ストーンゴレムは既にディアの目の前に到着していた。
そのまま巨大な腕を天井に掲げる。
その瞬間、ディアは夢でみたサレに殺されるのを思い出す。
「っい!」
ディアは恐怖のあまり双銃を落としてしまい、そのまま眼を瞑る。
(やっぱり、僕に勇気は・・・)
そして、ストーンゴレムの腕がディアに向かって降り下ろされる。
ドゴッ、という鈍い音が辺りに響くが、ディアは全く痛みを感じず恐る恐る眼を開けてみると、絶句する。
カノンノがディアに覆い被さりながら、その細い体で体を張ってストーンゴレムの一撃を受け止めていたからだ。
そのままカノンノは口から血を吐き出し、ディアに倒れこむ。
「カノ・・ンノ・・・」
「はぁ・・はぁ・・でぃ・・あ、怖いん・・だよね」
「!!?」
カノンノには一度も話してないのに、気付かれていた事に言葉を失う。
カノンノは今にも気絶しそうなのに、必死にディアに話す。
「わたし・・もね・・こわい、戦うの・怖いよ、けど・・わたし・・・ね、生きて・・未来をみたいの・・・だから、勇気を・・出すん・・だ。ディアなら絶対・・恐怖に勝てる・・・勝て・る・・よ」
そこで、カノンノは意識を失った。
ストーンゴレムはカノンノと、ディアをそのまま殴って潰そうとするが、ディアの眼を見た瞬間、急に怯み後ろに後退する。
ディアはストーンゴレムが後退した後、無詠唱で上級治癒術のキュアをカノンノに使い、先程まで苦しんでいたカノンノの表情が和らぎ、今は静かに寝息をたてていた。
そのままカノンノをお姫さま抱っこし、ストーンゴレムの居ない安全な場所に運ぶ。
「カノンノ・・ありがとう、僕、勇気を出す、大好きな皆を・・大好きなカノンノを護るために勇気をだす。勇気は夢を叶える魔法・・・僕の夢は誰一人失わないで、皆で笑って過ごす毎日、だから、勇気を
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