第二十一話
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存在について知ったのか、気になったのでジョアンに聞いてみた。
ジョアンの話によると、故郷のモラード村にジョアンと同じ病気になったミゲルという男性が居たらしく、いい医者に会うためここ、ブラウニー坑道を通ったらしい。
しかし、ミゲルは発作が途中で始まり身動きが取れなくなり、死を覚悟したらしいが、その場所で生きたいと強く願ったら赤い煙が現れ、ミゲルを包み込み消えていくと、病気がすっかり治ったと説明してくれた。
「その赤い煙って、もしかしたらオルタータ火山の・・・」
「それが病気を治す存在なんだね、実際に体験した人がいたんだ・・・」
「赤い煙って一体何なんだろう?」
「私にもわからないよ、けれども、私ももっと長く生きたい、だからその存在に会いたいんだ・・ゴホッ」
話が終わる頃には、ミゲルが赤い煙に会ったという場所の少し前まで到着していた。
ミゲルが赤い煙に会った場所は少し薄暗く、離れた所からでは中がどうなっているのかわからない状況だった。
「う~ん、中の様子がわからないから、ディアとカノンノで中の確認をしてきてよ、私達はジョアンさんの護衛をするから」
「うん、いいよ」
カノンノが了解し中に入っていくと、ディアもカノンノの後に続こうと歩き出すと、マルタがディアの腕を掴み耳打ちしてきた。
(ここまで魔物は出なかったし、中もきっと大丈夫だよ、二人きりにしてあげたんだから、告白頑張ってね!)
そういうと、ディアの背中を押し、ディアは少しバランスを崩しながらカノンノと奥に進んだ。
奥に進みながら辺りを確認していると、さっきのマルタの言葉が脳裏に蘇る。
告白頑張ってね!
「(告白・・・マルタがチャンスを作ってくれたんだし、言わないと)あ・・・あのさ、カノンノ」
「うん?どうしたの?」
少し緊張しながら、カノンノに話しかけると、カノンノはディアに振り向き首を傾げる。
カノンノの顔を見た瞬間、ディアの心臓は大きく跳ね上がりドクンドクンいっていたが、カノンノにこの気持ちを伝えようと大きく息を吸い込み、続ける。
「ぼ、僕さ・・カノンノが・・・!?カノンノ!!」
「っぇ?きゃあ!」
ディアは表情を変えながら叫ぶと、カノンノの腕を掴み後ろに勢いよく跳ぶ。
それと同時にカノンノの居た場所にいきなり巨大な腕が激突した。
その腕の正体は巨大な魔物、ストーンゴレムだった。
「大丈夫?カノンノ・・」
「う、うん、大丈夫だよ」
二人でストーンゴレムを見ると、その後ろにはもう一体のストーンゴレムが居た。
冷や汗を流しながら唾を飲み込むと、カノンノがオータムリリィを取り出す。
ディアは自分が双剣を抜けないのに、若干の怒りを感じながら双銃を取り出す。
「カノンノは前のをお願い!僕は後ろと戦う!マル
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